[ここから本文です。]
ほんのとくしゅう 2014年
5月 民話(みんわ)
民話(みんわ)とは、むかしの人たちがせいかつのなかでつたえてきたおはなしです。
やくにたつおはなしも、たくさんあります。しかし、おはなしそのものが、ふしぎだったり、かなしかったり、おかしかったり。そんなきもちをみんなにもあじわってほしくて、むかしの人たちは、これらの民話(みんわ)をつたえてきてくれたのではないでしょうか?あなたもぜひ、よんでみてください。
ねずみのおよめさん 日本の昔話
小野かおる/再話.・画 福音館書店 1988年(えほんだいだい)
むかし、子(こ)のいないねずみのふうふがいました。かみさまにおねがいすると、むすめが1ぴきうまれました。
よいむすめにそだったので、せかいいちえらいおひさまをおむこさんにむかえようと、たのみにいきました。でもおひさまよりえらかったのは、かぜ、くも、それから…おむこさんになったのは?
かわいらしいねずみが、いっぱいのえほんです。
いっすんぼうし いまむかしえほん 11
広松由希子/ぶん 長谷川義史/え 岩崎書店 2013年(えほんだいだい)
おわんにはいってたびをする、ちいさなちいさないっすんぼうし。みやこへたどりついて、おしろのとのさまのけらいになり、うつくしいおひめさまのおともをすることになりました。しかし、おてらまいりのとちゅうで、おおきなおにがあらわれて…。おおきさのちがうふたりが、たいけつするばめんを、いちまいのえでみることができるのが、えほんのすごいところ。わかりやすいかたりとダイナミックなえで、おとぎばなしがよみがえります。
カムイチカプ 神々の物語 カムイユーカラ
藤村久和/文 手島圭三郎/絵 絵本塾出版 2010年(えほんちゃいろ)
深(ふか)い山奥(やまおく)で暮(く)らしていたシマフクロウの神(かみ)は、ある日(ひ)、浜(はま)の方(ほう)へと降(お)りて行(い)った。海(うみ)にはシャチの一族(いちぞく)がおり、シャチの頭目(とうもく)が「シマフクロウの神(かみ)に失礼(しつれい)のないように」と注意(ちゅうい)する。
しかし、若(わか)いシャチたちは、言(い)うことを聞(き)かず…。
さるとびっき 山形の昔話
武田正/再話 梶山俊夫/画 福音館書店 1982年(えほんだいだい)
もう、ほんとうにおさるさんって…。
やまがた(やまがた)のむかしばなしです。びっきというのは、かえるのこと。さるとびっき、どうなるのかな?
ぜひ手(て)にとって本(ほん)をひらいてみてください。
三本の金の髪の毛 中・東欧のむかしばなし
松岡享子/訳 降矢なな/絵 のら書店 2013年(380マ)
ルーマニア、ポーランドなどの昔話(むかしばなし)が16話(わ)はいっています。この本(ほん)は“語(かた)る”ことを大事(だいじ)にした、耳(みみ)にここちよい文(ぶん)で書(か)かれているので、ぐいぐいひきこまれて楽(たの)しめることうけあいです。ところどころにあるステキなイラストも、なじみのうすい国(くに)お話(はなし)にすんなりと入(はい)っていけるよう、手(て)だすけをしてくれています。
[ここまでが本文です。]