[ここから本文です。]
ほんのとくしゅう 2016年
4月 うそ
4月になりました。みなさん、お花見にはいきましたか。
ところで、4月1日は「エイプリルフール」です。「エイプリルフール」は、むかしのヨーロッパでは3月25日が元日で4月1日まで新年のお祝いをしていました。しかし、1564年フランスの国王が1月1日を元日と決め、それに反対した人たちが4月1日にうその新年をいわって、国王につかまりました。おこった国民は、それからも4月1日に大さわぎするようになり、それが「エイプリルフール」になったといわれています。
といっても、やたらとうそをついていいということではありません。人がめいわくするようなうそや、いやな思いをするようなうそは、もちろんいけません。
ということで、今月は「うそ」にまつわる本をしょうかいします。
いつも ちこくの おとこのこ-ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー
ジョン・バーニンガム/作 たにかわしゅんたろう /訳 あかね書房 1988年(えほんあか)
ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーは、べんきょうしにでかけた。とちゅうで、わににであって、ちこくした。ちこくのりゅうをきいたせんせいは、うそだとおもって、しんじてくれなかった。 つぎに、べんきょうしにでかけると、みちには、ライオンがいて…。 くりかえしと、おはなしの、いがいなさいごがたのしいえほんです。
十二支のはじまり 日本の民話えほん
岩崎京子/文 二俣英五郎/絵 教育画劇 1997年(えほんだいだい)
むかし、ある年のくれ神様が、「お正月の朝、ごてんにくるように、きたものから順に12ばんめまでをその年の、たいしょうにする」と、どうぶつたちにおふれを出しました。 どうぶつたちは、大はしゃぎです。ところが、いつ行けばいいのかという大事なことを聞いていなかったどうぶつがいました。そこで、はなしを聞いていなかったどうぶつは……。
ドカンとでっかいほらふき話
木暮正夫/文 原ゆたか/絵 岩崎書店 1987年(381コ)
・ほらふき男が、たびをしていくと「ほらふき村」があった。村のめいじんと、ほらのふきくらべをしようとする“ほらふき村”のはなし。 ・三にんの大ぼらふきをよんで、いちばんりっぱなほら話をとのさまがきめる“うそつきやり”のはなし。 ほかにも、おもしろいおはなしがたくさん。
角野栄子のちいさなどうわたち2
角野栄子/作 長崎訓子/絵 ポプラ社 2007年(913カ)
この本のなかに、3つのちいさなどうわがはいっています。はじめが「おかしな うそつきやさん」。小さなおばあさんが、うそつきやさんっていうお店で、うそをうっています。男の子も女の子も、じぶんのほしいうそをかいにやってきます。どんなうそが、かえたのかな?
マッティのうそとほんとの物語
ラー・ナオウラ/作 森川弘子/訳 岩波書店 2013年(940ナ)
「嘘は竹の子みたいに速く生長する」この言葉がいみするものは?!主人公はマッテイ11さいとそのかぞく。小さなウソがまきおこすドタバタがたのしいお話。あなたのよそうをこえる(?)てんかいをお楽しみに!
[ここまでが本文です。]