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おすすめ図書 2016年
12月
僕は少年ゲリラ兵だった 陸軍中野学校が作った沖縄秘密部隊
NHKスペシャル取材班/著 新潮社
11月
小説家の四季
佐藤 正午/著 岩波書店
2006年の秋に体調をくずして、2007年の春まで約7カ月のあいだ、小説書きの仕事を休んだ著者が、2007年秋から2015年夏までの、淡々と過ぎて行く歳月、移り変わる季節を、ユーモアとペーソス溢れるまなざしで綴られた32編のお話と、この10年ほどのあいだに雑誌・新聞等に寄稿した小説以外の文章がほぼすべて収録されています。
「うちで小説だけ書いて、書いたら自然と本が売れて、その印税で静かに暮らしたい、暮らせたらいいな」と語る。2015年、小説『鳩の撃退法』で山田風太郎賞を受賞した佐藤正午の心地よく、クスッと笑えるエッセイをお楽しみください。(柿木図書館作成)
10月
拙者は食えん! サムライ洋食事始
熊田 忠雄/著 新潮社
彼らの日記や手紙からは、初めて見る料理に不安を覚え、その味やにおいに悪戦苦闘する様子が伝わってきます。最初は不満を抱いていたものの、長旅の中で仕方なく食べるうちに段々と慣れ、ついには宿泊先ごとの料理の味の批評をするまでになった者。嫌悪感のあまり食事ができず、空腹をかかえ涙を流して神仏に祈る者……。未知の食べ物に挑むサムライたちの闘いに興味をかきたてられる一冊です。(中央図書館作成)
9月
世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか
岡田芳郎/著 講談社
8月
名所・旧跡の解剖図鑑
スタジオワーク/著 エクスナレッジ
この夏のご予定はお決まりですか。社寺や名城などを巡る旅も人気ですね。建物や仏像などがその場所にあることには、理由と深い意味があるのです。本書では、全国75か所もの名所・旧跡について、イラストでわかりやすく見かたを解説してくれます。たずさわった先人たちの思いを汲んで訪れると、旅は一層楽しく、思い出深いものになるでしょう。たとえば、旅の出発点でもある東京駅。2012年に復元された東京駅の新旧の建物外観を比較し、ドーム内部の意匠を解説。ドームには、車輪やクレマチスなど旅をイメージしたレリーフ、さらには干支や豊臣秀吉の兜のレリーフまであるのをご存知でしたか。いつもは忙しく素通りしてしまう東京駅も新たな発見があるのです。この本を片手に旅に出るもよし。さらに興味を持って調べていくもよし。見ているだけでも楽しく、知識を広げるきっかけとなってくれるでしょう。(今川図書館作成)
7月
宇宙をプログラムする宇宙
セス・ロイド/著 水谷淳/訳 早川書房
6月
日本人と漢字
笹原宏之/著 集英社インターナショナル
本書では“エビ”という漢字を例にとり説明しています。“エビ”という漢字は、中国から“鰕”という字で伝わってきたそうですが発音は「カ」というそうです。旁(つくり)の部分が「カ」と発音するようです。この字が魚偏から虫偏の“蝦”に変わり、最終的には皆さんのよく知る“海老”になっていったそうです。
ではなぜ変わってきたのかというと、どうも日本人には旁の部分の意味がわかりにくく、“エビ”という発音と結び付けにくかったからだといいます。
日本人は奈良時代以前から“エビ”に対してあるイメージを持っていました。それは、“海のおじいちゃん”です。ひげのような触角があり、背中の部分が曲がっている様子からそう連想されたのでしょう。このイメージを元につくられたのがよく知る“海老”という漢字になります。
本書では、上記の例の他に日本語の多様性、音読みと訓読みの違い、地域差による漢字の違いなど興味深いテーマばかりを集めています。
普段漢字を使う我々日本人や日本語を勉強している外国の方にも楽しく読んでもらえると思います。(南荻窪図書館作成)
5月
呼吸ひとつで「怒り」「イライラ」がすっと消える本
椎名由紀/著 宝島社
そんなマイナス感情をコントロールできたら素晴らしいと思いませんか。
この本では、著者の長年にわたる心身の不調が呼吸によって改善され、人生まで良い方向へと変化していった体験が記されています。
禅の呼吸法に出会い、効果を確信し、腹式呼吸の大切さに気づきます。
さらに勉強を続け、江戸時代の健康本である白隠禅師の著書『夜船閑話(やせんかんな)』に出会います。
その本にある呼吸法と体内のイメージ法をもとにして、著者がメソッド化したZEN呼吸法は、あらゆる不調を改善する効果があるといいます。
江戸時代の健康法が現代人のイライラ・不眠・ストレスなどに効果があることに驚きです。
心身の不調をお持ちの方は、呼吸法を試してみてはいかかでしょうか。(高井戸図書館作成)
4月
君と一緒に生きよう
森絵都/著 毎日新聞社
この本を読んだ時、つらい気持ちになるかもしれません。それでも、「受けとめよう」と思える事実が書かれています。大変な状況を乗り越え、幸せになった犬と里親の姿を見ていただきたいと思います。
著者はこの本を上梓した約3年後に、福島原発20キロ圏内のペットレスキューの様子を記した『おいで、一緒に行こう』も出版しています。(下井草図書館作成)
3月
武士のメシ
永山久夫/著 宝島社
2月
本日は、お日柄もよく
原田マハ/著 徳間書店
演説をする本人に代わってスピーチ原稿を執筆する仕事のことで、政治の世界では、主に秘書官などがその役割を担っています。
この本は、27歳のOL・二ノ宮こと葉が伝説のスピーチライター・久遠久美と出会うことで言葉の持つ力やスピーチというパフォーマンスに魅入ります。やがて幼馴染の今川厚志が衆議院選挙に初出馬することとなり、彼のスピーチライターとして働いていく――いわゆる「お仕事小説」です。
物語を通じ、「言葉」が社会を、運命を、人生を変えることを読者は体感させられます。冒頭には「スピーチの極意 十箇条」が記されており、この極意を知るだけでもこれからスピーチを予定している人、スピーチの聞き方など様々な場面で応用できます。
今年は国政選挙が実施されます。政治家の演説に「スピーチの極意」を携えて聞いてみることをお勧めします。(阿佐谷図書館作成)
1月
読む聖書事典
山形孝夫/著 筑摩書房
多感な少年・少女時代に読んだ岩波ジュニア新書、いま一度新刊で読めば、以前には見えなかった新しいヨーロッパに出会えるかもしれません。(西荻図書館作成)
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