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おすすめ図書 2016年

12月

僕は少年ゲリラ兵だった 陸軍中野学校が作った沖縄秘密部隊

僕は少年ゲリラ兵だった 陸軍中野学校が作った沖縄秘密部隊

NHKスペシャル取材班/著  新潮社

第二次世界大戦末期の沖縄で、10代の少年たちによるゲリラ戦部隊が存在した・・その名は「護郷隊(ごきょうたい)」。それは陸軍中野学校(スパイや謀略の専門家を養成した秘密の組織)が作った秘密部隊でした。その知られざる姿を明らかにしようとしたのが本書です。沖縄戦で奇跡的に生き残った元少年兵たちは、余りに過酷な体験ゆえに長い間口を閉ざしてきましたが、戦後70年を過ぎてようやくその重い口を開き真実を語ります。その凄まじい内容は、戦争の本質がいかなるものなのかを我々に問いかけてきます。また本書では、もし昭和20年8月に戦争が終らずに日本で本土決戦が起きていたら、どのような戦いになったかも考察されています。沖縄戦同様に少年兵によるゲリラ戦が行われたであろうという話は衝撃的です。最後に元少年兵たちの誰もが語る言葉があります。本書の最大のメッセージでもあるそれは「二度と戦争を繰り返してはならない」です。(高円寺図書館作成)

11月

小説家の四季

小説家の四季

佐藤 正午/著  岩波書店

1983年、28歳のときに2年がかりで書き上げた長編小説『永遠の1/2』で、すばる文学賞を受賞し、出身地の佐世保に居を構える小説家、佐藤正午の『ありのすさび』『象を洗う』『豚を盗む』に続く4冊目のエッセイ集です。
2006年の秋に体調をくずして、2007年の春まで約7カ月のあいだ、小説書きの仕事を休んだ著者が、2007年秋から2015年夏までの、淡々と過ぎて行く歳月、移り変わる季節を、ユーモアとペーソス溢れるまなざしで綴られた32編のお話と、この10年ほどのあいだに雑誌・新聞等に寄稿した小説以外の文章がほぼすべて収録されています。
「うちで小説だけ書いて、書いたら自然と本が売れて、その印税で静かに暮らしたい、暮らせたらいいな」と語る。2015年、小説『鳩の撃退法』で山田風太郎賞を受賞した佐藤正午の心地よく、クスッと笑えるエッセイをお楽しみください。(柿木図書館作成)

10月

拙者は食えん! サムライ洋食事始

拙者は食えん! サムライ洋食事始

熊田 忠雄/著  新潮社

古くから、米や野菜、魚が主体の食事をしていた日本人は、幕末から明治時代にかけて、肉や小麦、乳製品などを使用した西洋料理に出会いました。本書では、その時期に異国の地で本格的な西洋料理を食べた日本人が、どんな反応をしたのか探るため、江戸幕府の使節団や留学生たちを取り上げ、彼らが食べたものやその感想を紹介しています。
彼らの日記や手紙からは、初めて見る料理に不安を覚え、その味やにおいに悪戦苦闘する様子が伝わってきます。最初は不満を抱いていたものの、長旅の中で仕方なく食べるうちに段々と慣れ、ついには宿泊先ごとの料理の味の批評をするまでになった者。嫌悪感のあまり食事ができず、空腹をかかえ涙を流して神仏に祈る者……。未知の食べ物に挑むサムライたちの闘いに興味をかきたてられる一冊です。(中央図書館作成)

9月

世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか

世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか

岡田芳郎/著  講談社

日本海の港町、山形県酒田市の映画館「グリーン・ハウス」がなぜ世界一と評され、フランス料理店「ル・ポットフー」が日本一と謳われるようになったのか。本書は、この2つの名所を誕生させた伝説の人物・佐藤久一の生涯を描きます。酒田の人々に〝本物″を味わってもらおうと奔走し、独創的なアイデアと実行力、こだわりと思いやりで名店を創り上げていくさまは実に爽快で感動的です。また、1950年代にあれほどのサービスを考え、実行していたことにも驚かされます。他の登場人物たちと同じように、その仕事への情熱にいつの間にか魅せられ、一度は会ってみたかったと思わずにはいられません。名誉を求めず、「客が喜ぶ顔がすべてだ」と自身の信念を貫いた佐藤の心意気は、共に働いた人々に受け継がれているのではないでしょうか。現在も酒田の地では「レストラン欅」「ル・ポットフー」が営業しています。本物のサービス、もてなしとは何なのか、真剣に考えるきっかけとなる一冊です。(永福図書館作成)

8月

名所・旧跡の解剖図鑑

名所・旧跡の解剖図鑑

スタジオワーク/著  エクスナレッジ

この夏のご予定はお決まりですか。社寺や名城などを巡る旅も人気ですね。建物や仏像などがその場所にあることには、理由と深い意味があるのです。本書では、全国75か所もの名所・旧跡について、イラストでわかりやすく見かたを解説してくれます。たずさわった先人たちの思いを汲んで訪れると、旅は一層楽しく、思い出深いものになるでしょう。たとえば、旅の出発点でもある東京駅。2012年に復元された東京駅の新旧の建物外観を比較し、ドーム内部の意匠を解説。ドームには、車輪やクレマチスなど旅をイメージしたレリーフ、さらには干支や豊臣秀吉の兜のレリーフまであるのをご存知でしたか。いつもは忙しく素通りしてしまう東京駅も新たな発見があるのです。この本を片手に旅に出るもよし。さらに興味を持って調べていくもよし。見ているだけでも楽しく、知識を広げるきっかけとなってくれるでしょう。(今川図書館作成)

7月

宇宙をプログラムする宇宙

宇宙をプログラムする宇宙

セス・ロイド/著  水谷淳/訳  早川書房

宇宙空間そのものが宇宙をプログラムしているコンピュータである、という考え方を提示しているのが本書の趣旨となっています。かつて真空と思われていた空間も素粒子という物質が充満していることがわかっていて、最近の話題ではヒッグス粒子の発見や重力波の検出など、この分野での新発見は今も続いています。素粒子たちは常にエネルギーの交換を行っていて、これがコンピュータが信号を交換している状態と同じだというのです。一方、人工知能と並んで量子コンピュータの話題も耳にします。これは簡単に言うと次世代のコンピュータで、実現すると現在使用されているパソコンのセキュリティのシステムが全て無効になるほどの計算能力を秘めていると言う代物です。本書の面白いところは、宇宙空間そのものを巨大な量子コンピュータとして考えるというSF的な発想が物理学の世界で考えられているところにあると思います。空間をコンピュータ化する、という夢のような考えが理論的には実現の可能性ありと考えられているのです。(中央図書館作成)

6月

日本人と漢字

日本人と漢字

笹原宏之/著  集英社インターナショナル

漢字は長い歴史の中で、様々な要因により変化してきました。そして今もなお変化し続けています。どのように変化してきているのでしょうか。
本書では“エビ”という漢字を例にとり説明しています。“エビ”という漢字は、中国から“鰕”という字で伝わってきたそうですが発音は「カ」というそうです。旁(つくり)の部分が「カ」と発音するようです。この字が魚偏から虫偏の“蝦”に変わり、最終的には皆さんのよく知る“海老”になっていったそうです。
ではなぜ変わってきたのかというと、どうも日本人には旁の部分の意味がわかりにくく、“エビ”という発音と結び付けにくかったからだといいます。
日本人は奈良時代以前から“エビ”に対してあるイメージを持っていました。それは、“海のおじいちゃん”です。ひげのような触角があり、背中の部分が曲がっている様子からそう連想されたのでしょう。このイメージを元につくられたのがよく知る“海老”という漢字になります。
本書では、上記の例の他に日本語の多様性、音読みと訓読みの違い、地域差による漢字の違いなど興味深いテーマばかりを集めています。
普段漢字を使う我々日本人や日本語を勉強している外国の方にも楽しく読んでもらえると思います。(南荻窪図書館作成)

5月

呼吸ひとつで「怒り」「イライラ」がすっと消える本

呼吸ひとつで「怒り」「イライラ」がすっと消える本

椎名由紀/著  宝島社

「怒り」「イライラ」「落ち込んだ気分」など、誰でも経験したことがある感情です。
そんなマイナス感情をコントロールできたら素晴らしいと思いませんか。
この本では、著者の長年にわたる心身の不調が呼吸によって改善され、人生まで良い方向へと変化していった体験が記されています。
禅の呼吸法に出会い、効果を確信し、腹式呼吸の大切さに気づきます。
さらに勉強を続け、江戸時代の健康本である白隠禅師の著書『夜船閑話(やせんかんな)』に出会います。
その本にある呼吸法と体内のイメージ法をもとにして、著者がメソッド化したZEN呼吸法は、あらゆる不調を改善する効果があるといいます。
江戸時代の健康法が現代人のイライラ・不眠・ストレスなどに効果があることに驚きです。
心身の不調をお持ちの方は、呼吸法を試してみてはいかかでしょうか。(高井戸図書館作成)

4月

君と一緒に生きよう

君と一緒に生きよう

森絵都/著  毎日新聞社

いつかノンフィクションを書いてみたいと思っていた。著者の森絵都氏はこの本についてそう語っています。取材の目的は、行き場のない犬を引き取った人の幸せな姿を伝え、里親になりたいという方が増えればいいということ。そう、これは飼い主を失った犬と里親たちの出会いの話です。引き取られていく犬は、決して幸福とは言えません。猟シーズンの終わりと共に捨てられた猟犬、悪質なブリーダーに放っておかれた犬、今も救われない多くの命、様々です。一つ一つの出会いに込められたメッセージと、著者の森絵都氏の繊細な文章が心に沁みます。
この本を読んだ時、つらい気持ちになるかもしれません。それでも、「受けとめよう」と思える事実が書かれています。大変な状況を乗り越え、幸せになった犬と里親の姿を見ていただきたいと思います。
著者はこの本を上梓した約3年後に、福島原発20キロ圏内のペットレスキューの様子を記した『おいで、一緒に行こう』も出版しています。(下井草図書館作成)

3月

武士のメシ

武士のメシ

永山久夫/著  宝島社

勝利のカギは食事にあり!現代にも名をとどろかせている有名な武将たちは、一体何を食べていたのでしょうか。現代のように豊富な食材もなく、便利な調理器具もありません。様々な知恵と工夫で、現代にも負けないくらい素敵な献立が存在しました。例えばこの時代によく使われていたのが味噌。味噌汁はもちろんのこと、味噌を焼くことで長持ちさせ戦場で食べることもできました。織田信長や豊臣秀吉は、この焼き味噌が好きだったそうです。この他にも皆さんの食べたことがある「ほうとう」や、鹿や虎の肉を使った現在では調理が難しい料理まで幅広くレシピが掲載されています。レシピだけでなく、鍋がなくても炊飯をする方法や、飲み水の確保の方法など災害時にも役に立つ情報も掲載されています。もうすぐ新しい生活がスタートする季節ですね。武将たちが好んだ料理を食べて、力と気力を蓄えて新生活をスタートさせてみてはいかがでしょうか。歴史が好きな方だけでなく、料理が好きな方も楽しめる一冊です。(南荻窪図書館作成)

2月

本日は、お日柄もよく

本日は、お日柄もよく

原田マハ/著  徳間書店

スピーチライターという仕事をご存知ですか。
演説をする本人に代わってスピーチ原稿を執筆する仕事のことで、政治の世界では、主に秘書官などがその役割を担っています。
この本は、27歳のOL・二ノ宮こと葉が伝説のスピーチライター・久遠久美と出会うことで言葉の持つ力やスピーチというパフォーマンスに魅入ります。やがて幼馴染の今川厚志が衆議院選挙に初出馬することとなり、彼のスピーチライターとして働いていく――いわゆる「お仕事小説」です。
物語を通じ、「言葉」が社会を、運命を、人生を変えることを読者は体感させられます。冒頭には「スピーチの極意 十箇条」が記されており、この極意を知るだけでもこれからスピーチを予定している人、スピーチの聞き方など様々な場面で応用できます。
今年は国政選挙が実施されます。政治家の演説に「スピーチの極意」を携えて聞いてみることをお勧めします。(阿佐谷図書館作成)

1月

読む聖書事典

読む聖書事典

山形孝夫/著  筑摩書房

聖書の物語に登場するたくさんの人名、地名を中心に、聖書のキーワードをえらびだし、その意味と内容を言葉のツールにさかのぼって解説します。1992年刊行の岩波ジュニア新書『聖書事典』の改題で大幅な改訂が成され、利用対象を一般に広げて再刊行されたものです。
多感な少年・少女時代に読んだ岩波ジュニア新書、いま一度新刊で読めば、以前には見えなかった新しいヨーロッパに出会えるかもしれません。(西荻図書館作成)

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