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おすすめ図書 2019年

6月

科学用語図鑑

科学用語図鑑

水谷淳/文 小幡彩貴/絵  河出書房新社

「放射線」、「レアアース」、「ウイルス」、「量子」…。昨今ニュースなどでよく耳にする言葉たちですが、一体どんなものなのか、みなさんはきちんと説明することができますか?この本は、ごく基本的な科学に関する用語を、物理や生物などの6つの分野にわけてイラスト付きでわかりやすく解説した、事典ならぬ「図鑑」です。著者は、科学者と一般人の間にある科学用語の「認識の違い」を、科学を難しいと感じさせる一つの大きな問題と思い、この本を書きあげたとのこと。それぞれの用語は2ページで完結し、イラストでの解説も入って、文字数は多すぎずちょうどよい量。理系分野はちょっと…という、理系アレルギーの方にもおすすめできる一冊です。なんだかよくわからないけれどわかったつもりになっていたあの科学用語。ニュースに限らず、SFの映画などでも見かけることが多いですね。この本を読んで、モヤモヤをスッキリさせてみてはいかがでしょうか。
(成田図書館作成)

5月

幻影の書

幻影の書

ポール・オースター/著・柴田 元幸/訳  新潮文庫刊

翻訳者で本を選ぶことはありますか? もしかするとそういう人は少数派なのかもしれません。しかし、谷川俊太郎さんが訳したレオ・レオニの本を次々と手に取った人はたくさんいるのではないでしょうか。
今回紹介する本の翻訳者は翻訳界のスーパースター柴田元幸さんです。文芸誌MONKEYの責任編集者でもあり、また、村上春樹さんとの仕事などでも知られています。「幻影の書」は、そんな柴田さんが精力的に訳している作家ポール・オースターの本です。
オースターの作品は「孤独」や「記憶」、「偶然性」などがテーマとなったり、深く描かれることが多くあります。この作品でも、事故で家族を失った主人公の孤独と、忽然と世間から消えざるをえなかった無声映画俳優ヘクター・マンの孤独が重層的に描かれています。
そして、どんなに世間から逃げようとしても、避けることのできない人とのかかわりや過去の記憶が、良くも悪くも人を生かし、さらには希望となる可能性を示唆するような一冊となっています。(宮前図書館作成)

4月

図書館さんぽ 本のある空間で世界を広げる

図書館さんぽ 本のある空間で世界を広げる

図書館さんぽ研究会 /[編]  駒草出版

「人と本との出会いの場」である図書館ですが、杉並区立図書館のような地元の図書館以外にも様々な種類があります。国会図書館、専門図書館、大学図書館、
etc・・。
 本書はそれらを含め130の図書館を紹介すると共に、ていねいに使い方を説明しています。写真も豊富に掲載しているので、それらを見ると「こんな形の図書館もあるの?」とびっくりすることでしょう。また日々進化し続けている図書館の姿もわかり、実際に行ってみたくなるかもしれません。
 図書館に行き、問題が解決したり暮らしが楽しくなるのは素晴らしいことです。
 本書を読み、色々な図書館を使いこなすことにより、あなたの図書館ライフはさらに充実すると思います。図書館ファンはもちろん、初めて使う人にとっても貴重なガイドとなる本です。
 

3月

日本文学気まま旅 その先の小さな名所へ

日本文学気まま旅 その先の小さな名所へ

浅見 和彦/著  三省堂

今、旅ブームである。「○○めぐり」や「美味しいものスポット」など、ガイドブックや雑誌だけでなくSNSなどでも華やかに紹介している。本書はその華やかさから比べると、かなり地味ではある。おそらくインスタ映えもしないであろう。なぜならば、本書の冒頭「はじめに」にもあるように、「ちょっと知らない土地に行って見よう、知らない物語にふれて見よう」というコンセプトで、古事記や源氏物語などの古典から村上春樹まで、文学作品の舞台となった小さな名所を訪れるという、ひと味違う旅のガイドブックだからである。旅と言えば歩くしかなかった時代から比べてみると、現代は鉄道・飛行機など移動する速度は神がかり的に早くなった。が、しかしである。私たちは時間の短縮と引き換えに、すばらしい風景に気づかずに通りすぎてしまうというもったいないことをしているのではないか。都会の喧騒や人気の観光地の賑やかさを離れて、ぜひ、本書を片手に出来ればお気に入りの文学作品をお供に、美しい小さな名所をゆっくりめぐってみてはいかがでしょうか。(柿木図書館作成)

2月

小説禁止令に賛同する

小説禁止令に賛同する

いとうせいこう/著  集英社

ときは2036年、本作の語り手である主人公の老作家は、亜細亜連合の東端列島にあるという独房に収監されている。言論弾圧を受けて囚われの身となった彼が書いているのは、当局が出した「小説禁止令」に賛同するための「随筆」である。その語るところによると、2020年代に起こった大きな紛争により、世界の勢力図は、私たちが知るものとは大きく変わってしまっている。そしてあるときを境に、紙に書かれた「小説」が非常に重大な力を持つようになり、そのために「小説」は禁止された、というのだ。「■」で示される黒々とした伏字、カタカナと過去形の文末表現を廃した(廃させられた)文章は、不気味な緊張感を孕んでいる。だが、最も不気味なのは、この作品のどこまでが現実で、どこからが虚構なのか、読めば読むほど曖昧になっていくところだろう。現代の文脈の中にあっては、これを単なるディストピアものとして読み飛ばすことは到底できない。これは、謎めいた表現一つ一つの意味をじっくり考え、手探りしながら読んでいきたい「随筆」……いや、「小説」である。(中央図書館作成)
 

1月

ホスピス医が自宅で夫を看取るとき

ホスピス医が自宅で夫を看取るとき

玉地任子/著  ミネルヴァ書房

神様が一つだけ願いを叶えてくれるなら、自宅で眠るように逝かせて欲しい。と答える人は少なくないでしょう。医師である著者はそんな患者の思いに押され在宅医療専門のクリニックを開院します。同じく医師である夫は良き理解者でしたが、ある日末期がんに侵され余命宣告を受けます。そして著者は夫を自宅で看病し看取る決意をするのです。
いざ自分が患者とその家族の立場になった時、かつて医師として投げかけていた言葉に自ら癒され、また時としてやるせなくなることも。穏やかな性格の夫が病に侵され変貌していく様に戸惑い、次々と襲い掛かる不運に、悲嘆と絶望の日々を過ごします。
しかし、その経験をしたからこそ、感謝や深い愛、絆、時の経過という優しさを知ったのです。著者は産む時に助産師がいるように、死ぬ時の「助死医」の必要性を患者やその家族に教えられました。本書には緩和ケアの真髄が詰まっています。所々に織り込まれた八木重吉の詩に胸が熱くなります。(永福図書館作成)

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