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本の中のすぎなみ 2022年

5月

発掘写真で訪ねる中野区・杉並区古地図散歩 明治・大正・昭和の街角

発掘写真で訪ねる中野区・杉並区古地図散歩 明治・大正・昭和の街角

中村健治  株式会社フォト・パブリッシング(発行)株式会社メディアパル(発売)

中野区・杉並区は、鉄道沿線を中心に、住みやすい町として老若男女問わず親しまれている、都内でも人気の地域です。本書には、駅前や各路線の古地図が多数掲載されており、当時の、街並みや人々の様子を垣間見ることができます。メインとなる地図解説では、年代ごとに見開きになっていて、明治・大正・昭和と年代順に町の変遷がわかります。中野区と杉並区を12の区域に分けているので、気になる地域だけでも気軽に眺められます。
様変わりした街もあれば、何十年と変わらない街もあります。普段何気なく歩いている通りも、昔の姿を知ることで、いつもと違って見えたり、より愛着を感じたりするかもしれません。
中野区と杉並区の前身である、中野村と杉並村の発足130周年記念に出版されたこの本。近年は中野駅周辺の再開発等もすすめられ、町の姿はこれからも、時代とともに変わっていきそうです。
中野区・杉並区に馴染みの深い方は勿論のこと、これからこの2つの区を知る方にも、是非ご覧になっていただきたい一冊です。(西荻図書館作成)

4月

見つける東京

見つける東京

岡部敬史・文 山出高士・写真  東京書籍

 荻窪、そして南阿佐ヶ谷にある商店街「すずらん通り」。実は同じ名前の通りが都内に15ヶ所以上あるといわれています。多数存在する理由として、大正期にすずらん型の街路灯を設置したところ商店街が繁盛し、これが広まったという説があります。
 また、杉並区を南北に縦断する環状七号線・八号線には一号線から六号線もあることはご存じでしょうか。都内のどの通りがそれにあたるのか、答えは本書でお確かめください。「伊藤忠太」に始まり「レンガ造りの駅舎」まで33の項目を五十音順に並べ、合間に11のコラムを挟みながら東京の多様性、歴史の多層性の面白さを多彩な写真と文章で紹介しています。
 
 新型コロナウィルスによる様々な制限の中でこの本は作られました。進化したにも関わらず十全にその魅力を発揮できていない東京の観光業を誰が楽しむのか、「その一歩を踏み出すのは、東京の我々であり、日本の私たちだと思うのです。」(『おわりに』より)と著者は述べています。
「目でみることば」のライターとカメラマンによる、東京再発見の書です(中央図書館作成)。

3月

銭湯図解

銭湯図解

塩谷歩波/著  中央公論新社

著者の塩谷歩波氏は杉並区高円寺にある「小杉湯」の番頭兼イラストレーターである。
小杉湯は創業1933年で、令和2年1月に国登録有形文化財に登録された老舗銭湯だ。他にも杉並区成田東にある「ゆ屋 和ごころ 吉の湯」の紹介もされている。
本書の特徴である湯解図はアイソメトリックという建物内部に角度を付け、俯瞰的に描く建築図法を用いて描かれている。実際に建物を測量して浴槽の広さ、高さ、洗い場の角度に至るまで、正確に縮尺され図面化がされていることには驚きだ。さらに図には所狭しと解説が書かれていて、読みごたえも抜群。銭湯未経験者のために銭湯の入り方や交互湯、サウナについて等コラムも掲載されている。
大きな湯船、富士山の絵、知らない人との交流など、行ったことのない人には新鮮で、久しぶりに行く人には懐かしく、古き良き憩いの場は魅力がいっぱいだ。一人で、家族と、友達と、そんな昔ながらの銭湯に、足を運んでみたくなる1冊である(成田図書館作成)。

2月

雑貨の終わり

雑貨の終わり

三品 輝起  新潮社

“開店してから十数年、身のまわりのあらゆる物がつぎつぎと雑貨に鞍がえし私の店へとなだれこんできた。専門店にあったはずの工芸品も本も服も古道具も植物もみな、雑貨になった。勢いは年を追うごとに増していき、いよいよじぶんがなにを売っているかよくわからなくなっていく。”
西荻窪で雑貨店を営む店主の2冊目のエッセイ集。
いままで雑貨ではなかった物が雑貨として流通して消費されることを「雑貨化」と呼び、その視点から「村上春樹」、「無印良品」、「ミッキーマウス」、「ポートランド」など、見事なモチーフのセレクトで話が展開され、雑貨が繁茂するわが国の“おしゃれ”な消費社会のありようを切れ味鋭い文章でつづっていきます。
半径10メートルの店内から観察したまなざしは鋭く、「雑貨についてのエッセイ」かと思いきや、小説=フィクションのような一編もあり、ひとことで「何々についての本」と説明することのできない奥深さが、この一冊にはあります(宮前図書館作成)。

1月

東京23区境界の謎

東京23区境界の謎

浅井 建爾  自由国民社

東京都には23の区がありますが、どうしてそのようになったかは意外に知られていないのではないでしょうか(35区の時代もあった)。
 本書は江戸幕府が開かれてから、紆余曲折を経て現在の東京になるまでの長い道のりを地図も用いて丁寧に説明していきます。
 さて区の境界には、その土地の様々な歴史が秘められています。例えば駅名です。多くは地名から付けられていますが駅名と駅の所在地が異なっている場合があります。代表的なのがJR品川駅(港区にある)と目黒駅(品川区にある)です。また京王線の八幡山駅は杉並区にありますが、八幡山という地名は世田谷区です(そうなった理由は、本書をお読みください)。
 他にも23区の面白いエピソードがたくさん紹介されていますが、読み進むにつれ自然に東京の地理と歴史についても詳しくなっていきます。本書を読み東京23区境界の謎を解いてください。(高円寺図書館作成)

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