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いま、この本 2013年
1月
毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。
在庫状況は、検索して調べるか、図書館で聞いてくださいね。
エストニア紀行 森の苔・庭の木漏れ日・海の葦
梨木香歩/著 新潮社
エストニアと聞いて、何を思い浮かべますか? それは、いわゆる“バルト三国”と呼ばれる国のひとつ。ロシアに接し、バルト海に面しています。
森と海、そしてグレイがかった空が印象的なそこは、何百年もの間、他国に支配されながら、大地とともに生き、祖国への静かな熱情を抱きつづけた人々の国なのです。
誠実で豊かな文章が鮮やかに描き出す、エストニアの魂に出会う旅。遥かな国の人々の心に触れてみてください。
日はまた昇る
アーネスト・ヘミングウェイ/著 早川書房
第一次大戦後のパリで暮らす青年達の日々。戦争で負傷し心折れたアメリカ人ジェイクは、親しい女性ブレッドら友人たちと、夏のスペインに赴く。スペインの狂乱的な祝祭の中で、青春の終わりを目前にした彼らを待っているものは何か。彼らはそれを受け止めるのか、受け止めないのか。細部にわたる日常の描写を含め、読みやすくなった新訳。一度手にしてはいかがですか?
サクラ咲く
辻村深月/著 光文社
中学一年生の塚原マチは引っ込み思案な女の子。ある日、図書室で見つけた本をめくっていると、そこから一枚の紙が滑り落ちてきた。その紙には「サクラチル」と一言だけ書かれていた。いったい誰が書いたのか。その後も何冊かメッセージが挟まった本を見つけたマチは、思いきって返事を書くことにする。
表題の「サクラ咲く」の他にも学校を舞台に、中高生の悩みや想いを描いた2編が収録された短編集。
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