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いま、この本 2013年
8月
毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。(今月は、永福図書館が担当)
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。
だれにも言えない約束
ジーン・ブッカー/作 岡本さゆり/訳 文研出版
第二次世界大戦中のイギリス。中学生のエレンは、子ウサギをかくまうために入った小屋の中で、ドイツ兵の少年・カールと出会います。敵対する国の兵士に、エレンははじめ怖がっていましたが…。エレンと同じ状況に立たされたとき、皆さんはどんな決断をくだしますか? ぜひ本を手にとって考えてみてください。
さがしています
アーサー・ビナード/作 岡倉禎志/写真 童心社
1945年8月6日の広島。あの朝、持ち主達に置き去りにされ、時間が止まってしまった物達が、持ち主達のことを語ります。それらは、持ち主と、自分達が果たせるはずだった「役目」を今もさがしています。 時計、軍手、お弁当箱、靴、帽子、焼き付けられた影…。それらの思いは、あるがままの姿を静かに伝える写真と、簡潔だが強い意志をもつ語りによって、読む者の胸を熱くします。
さくら
田畑精一/作 童心社
桜の咲く3月、僕はこの世に生まれた。その年に侵略戦争が始まり、戦争が激しくなるにつれ僕も一人前の軍国少年に育っていった。そして桜の花は軍歌となって町中にあふれだす。花のように美しく散れと。 やがて戦争に敗れ父も失い、家族にはものすごい貧乏がおしよせる。その日から65年、桜の老木が僕に話しかけてきた… 日・中・韓の絵本作家が手をつなぎ子どもたちにおくる平和絵本シリーズの一冊。
はだしのゲン わたしの遺書
中沢啓冶/著 朝日学生新聞社
漫画家の中沢啓治さんが、原爆をテーマにして描くようになったのは、27歳の時。夢だった漫画家デビュー後、母の死がきっかけとなり、自らの作品で、原爆の恐ろしさ、戦争の愚かさを訴えていくようになった。本書には、中沢さんの被爆者としての体験が、どのように作品化されたのか、平和を願う心の源泉が何なのか、ということが書かれています。中沢さんのライフワークの集大成でもあり、貴重な歴史の証言の書といえるでしょう。
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