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いま、この本 2013年

9月 

毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。(今月は、柿木図書館が担当)
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。

チェロの木

チェロの木

いせひでこ/作  偕成社

祖父が育てた森の木、その木から楽器を作る父、楽器が奏でる音色にひかれて、弾くことを選んだ少年。こうして大きな季節のめぐりの中で、引き継がれていく大切なもの。小鳥のさえずりや、風の音が感じられる美しい絵で描かれたお話は、じんわりと心にしみこんできます。癒されたい時や、ちょっと疲れた時におすすめです。

ボクたちに殺されるいのち

ボクたちに殺されるいのち

小林照幸/著  河出書房新社

家族の一員として大切にされている犬や猫、涼しげな環境を演出してくれる熱帯魚など、飼い主にとってはかけがえのない存在のペット。ペットショップの店先には、いつでも可愛らしい子犬や子猫が私たちの気を引くように展示され、売られています。しかし、私たちの目に触れにくいところでは、モノのように扱われたり、殺されていく動物たちも少なくありません。 この本では、そうしたペットの現実の一端を紹介しています。 人間の都合で殺される動物たちについて知ること、そして「命」とは何なのかを考えるきっかけになれば幸いです。

無常という力 ―「方丈記」に学ぶ心の在り方―

無常という力 ―「方丈記」に学ぶ心の在り方―

玄侑宗久/著  新潮社

日本の古典のなかでも「方丈記」といえば多くの人が、鴨長明の名と、書きだしの「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず~」を暗誦しているくらい、よく知られているもののひとつではないでしょうか。 福島第一原発の西45kmに位置する三春町に住む著者が、この「方丈記」の書かれた平安末期と原発事故発生後の現在の日本とを照らし合わせながら、この有名な古典をひもときます。 鴨長明をホームレスに、その庵を段ボールハウスになぞらえたり、また随所にトリビアな知識がちりばめられ、古典の思想が読みやすくわかりやすい随筆で綴られています。 「方丈記」の主題である「無常」を、今を生きる私たちの積極的な行動に対する励ましと捉えることで、「無常」という思想をより具体的に感じることができます。 本書には、著者による「方丈記」の現代語訳と原文も収録されています。

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