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いま、この本 2013年
10月
毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。(今月は、高円寺図書館が担当)
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。
戦後日本史の考え方・学び方
成田龍一/著 河出書房新社
歴史って何か。教科書に書かれていることが歴史ならば、なぜ教科書が何種類もできてしまうのか。歴史と記憶はどこがちがうのか。ふだんは考えもしない数々の疑問を、日本の戦後史をひもとくことでやさしく解き明かしていきます。あの戦争を何と呼ぶ?戦争が終わった日は実は1945年8月15日ではない?バブルって結局なに?などの戦後史における様々な事件が、政治や経済や社会生活の移り変わりといった視点から丁寧にわかりやすく解説されています。
レガッタ!
濱野京子/著 講談社
埼玉県立美園女子高校に入学した飯塚有里は、中学時代に打ち込んでいた部活を勉強の妨げになると父親に辞めさせられた悔しさから、部活で一番になるという目標を掲げて、オリンピック選手になった人もいたというボート部に入部します。周りは皆ライバルとみなし、他の部員と打ち解けずに一人で黙々と練習をこなしていましたが、やがてボート競技の奥深さに魅入られ、仲間と一丸となってボートを漕ぎ、勝利を目指す楽しさに目覚めます。タイトルのレガッタとは、ボートなどの競技会の意味です。
小惑星2162DSの謎
林譲治/作 岩崎書店
人類の活動領域が宇宙へと及んだ未来世界。ただひとりの乗員である家弓トワを乗せた宇宙船トーチウッドは、資産価値のある小惑星を調査するために、太陽系外縁部にある小惑星帯を航行していたところ、どこか毛色の違う小惑星2162DSを発見します。教育によって成長する人工知能や謎の微生物、人工冬眠など、これぞSF!という設定が詰め込まれた、痛快SF小説です。
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