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いま、この本 2014年
12月
毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。(今月は、高円寺図書館が担当)
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。
長谷川町子(ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉)
筑摩書房編集部/著 筑摩書房
日本を代表するTVアニメ『サザエさん』。放送開始から45年以上経つ今も、日本中の人から愛されているこのアニメの原作漫画を描いたのは、日本で初めての女性プロ漫画家となった長谷川町子さんでした。
この本では、長谷川町子さんの生涯を追うことで、漫画にかけた情熱や、家族漫画を生み出す原動力となった、長谷川家の家族の強い絆を描き出しています。また、漫画『サザエさん』に描かれた戦後から高度経済成長までの昭和時代の世相についても考察を加えてあります。
わざわざことわざ
五味太郎/作 絵本館
「『ことわざ』って、率直に言ってあまり面白くないです。それになんとなく古臭い。」
そんな風に考えた著者の五味太郎さんが、現役感覚でことわざを自由にいじくってみた結果、ことわざがとても楽しく変身しました。右ページが元の「ことわざ」、左ページが五味太郎さんの「わざわざことわざ」です。「寝耳にみみず」「やみつきはどろぬまのはじまり」など、思わずくすりと笑えることわざが詰まってます。
ちゃんとわかる消費税(14歳の世渡り術)
斎藤貴男/著 河出書房新社
買い物をする時に、必ず支払う消費税。子どもも大人も関係なく、みんなが払っているけれど、消費税って何のために払っていて、誰が納めているんだろう。
学校でもあまり教わらない税金の仕組みについてわかりやすく説明するとともに、消費税の問題点をあぶり出し、考察していきます。
片想い白書(BOOK WITH YOU)
唯川恵/著 光文社
そばにいるだけで胸が苦しくなる。見つめていることしかできないけど、いつかこの思いに気付いてほしい。5人の女子高生たちによる、せつなくてほろ苦い片想いの恋を集めた短編集です。
15の夏を抱きしめて(STAMP BOOKS)
ヤン・デ・レーウ/作 西村由美/訳 岩波書店
「死者の目は見えるのだろうか?」そんな問いかけから、物語は静かに始まります。主人公の「ぼく」ことトーマスは、15歳で死にました。でも、恋人とママとおじいちゃんには、彼の姿が見えています。息子トーマスの死によって崩壊寸前となった家庭、彼の死を受け止め切れず、思い出にしばられ悲嘆に暮れる恋人。そのすべてを、トーマスはただ静かに見守り続けます。
死とは何か、大切な人の死にあった時、人はどのように立ち直るのかを考えさせられる物語です。
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