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いま、この本 2015年
3月
毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。(今月は、西荻図書館が担当)
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。
中高生のための「かたづけ」の本
杉田明子・佐藤剛史/著 岩波書店
部屋や机の上のかたづけが苦手、モノがどこにあるかわからず、いつも探してしまう…。そんな人にはこの本がおすすめ。「モノをすべて出す→分ける→選ぶ→収める」の四つのステップで順を追ってかたづけの方法を説明、「かたづけトレーニング」ができるようになっています。
「かたづけ力」が身につくと、生きる力と知恵が湧いてくるのを実感でき、大人になってもよりよい人生が歩める第一歩になることを、この本は教えてくれます。
地雷をふんだゾウ
藤原幸一/写真・文 岩崎書店
地中に埋まった地雷を踏み、爆発によって、多くの人が足を失ったり、命を落としてきました。人間だけではありません。この本では、地雷を踏んだけど、生き残った七頭のゾウを紹介します。ミャンマーやスリランカには、いまだに数百万個もの地雷が眠っています。
「地雷がない地球」を取り戻さなければ、ゾウたちの平和も戻ってくることはないのです。
そばかすのフィギュア
菅浩江/著 早川書房
女子大生・靖子がつくったシナリオに沿って、しゃべって動き回る、フィギュアのアーダ。最新技術を駆使して作られた、そのそばかすの少女は、苦しい恋をしています。そして、それは靖子も同じ。でも、アーダは強い少女でした。たとえ恋がうまくいかないと知っていても。後ろ向きだった靖子も、やっと前を向くことができるようになり…。
ほろ苦くて切ない女子大生の成長のストーリー、本作は星雲賞(せいうんしょう)を受賞しました。
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