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いま、この本 2015年
9月
毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。(今月は、中央図書館が担当)
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。
大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル
豊島ミホ/著 岩波書店
心理学者でも社会学の専門家でもない著者の高校生の時の体験談。
著者がその時どう考えていたか、そして、卒業後は、どう考えどう行動をとったか。そして、著者なりに、リベンジという目的にどう達したか。到達するまでの話しとアドバイス、題名から連想する「仕返しのための技満載」とは違いますが「大きらいなやつ」に苦慮している人にはいいヒントがあるかもしれません。
14歳、ぼくらの疾走 マイクとチック
ヴォルフガング・ヘルンドルフ/著 木本栄/訳 小峰書店
夏休みが始まって二日目、むちゃくちゃ最高な女の子タチャーナの誕生日パーティがある。ギムナジウム8年生のマイクは、プレゼントも用意していた。しかし、招待されなかった。クラスのほとんどが招待状を受け取った、そのパーティに。
そして、同じく招待されなかったロシア人の転校生チックと旅に出た。チックが盗んだ車に必要なものを積みこんで。
すし食いねえ
吉橋通夫/著 講談社
豆吉は、昼までは寺子屋に通い、その後は江戸の両国でおとっつぁんの屋台「与兵衛ずし」を手伝う。屋台でなく、内店を持つのが二人の夢。おとっつぁんは、新しいすしを工夫するのが好きで、豆吉はべらぼうにいい舌で味見もする。
ある日、屋台の店番をしていた豆吉に道を尋ねた若侍が、白昼襲われて……。江戸っ子豆吉のテンポいい語り口とやりとりで、テンポ良く読めます。
花野に眠る
森谷明子/著 東京創元社
みなさん本は好きですか?図書館はどうですか? 大好きな人にはぴったり!
そうでもない人もきっと図書館に浸ってみたくなるような本を紹介します。
ほんわかのんびりとした図書館があります。れんげ野原のまんなかにある秋葉図書館。
そこの新米司書の文子が、利用者によるふとした謎の真相究明に挑むやさしい図書館ミステリーです。
それぞれに季節の節目を表す名前(二十四節季)が題名についた短編がつながって一つの作品になっています。
何気ない所で前の話とつながっているのを見つけるのも こうした連作短編集の楽しみです。
実は、この本には前作がありこれは続編です。この本を読んで興味がわいたらぜひこちらも読んでみてください。
「れんげ野原のまんなかで」
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