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いま、この本 2015年
10月
毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。(今月は、中央図書館が担当)
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。
机の上の仙人 机上庵志異
佐藤さとる/著 ゴブリン書房
ある日、童話作家である「私」の机の上に小さな庵(家)と仙人が現れた。机上庵方寸と名乗る、その机の上の仙人は様々な奇妙な物語を「私」に語ってくれた。どうやら彼の語る話の数々は、「私」の祖母が残した古本と関係があるようで…。 中国の奇譚集『聊斎志異』を時代もの風にアレンジして翻訳した、全15篇からなるファンタジーです。もしかしたら、いつかあなたの机の上にも机上庵仙人がやってくるかも?
何のために「学ぶ」のか
外山滋比古/著 筑摩書房
何故自分は学校に通い、授業を受け、勉強をしているのか。そんな問いに5人の著者が語る、今を生きる若者へのメッセージ。「大事なのは知識じゃない。正解のない問いに直面したときに考え続けるための知識である」(裏表紙より抜粋) たとえ答えは見つからなくても、もしかしたら何かのヒントになるかもしれません。
星か獣になる季節
最果タヒ/著 筑摩書房
自分を安定させるために、人を好きになったり、嫌いになったり。不安を乗り切るために生け贄を探したり、自ら生け贄になったり。17歳は、実に複雑な時期だ。 この青春小説はまったく爽やかさを備えていない。むしろ青春に爽やかさを求めようとするような安直さや、臆病さを引きずり出す。獣を恐れて目をつむって、その結果として星も見えなくなってしまわないように、目の覚める一発を。
みんなの少年探偵団
万城目学/著 ポプラ社
「少年探偵団」を知っていますか。もしかしたら、子どもの頃に読んだことがある人もいるかもしれませんね。『少年探偵団シリーズ』は、推理小説家で有名な江戸川乱歩の代表作の一つです。この本はそのオマージュ作品で、乱歩の生誕120周年記念プロジェクトの第一弾として2014年に出版されました。これを読んで興味を持った人は、ぜひ続編や原作も読んでみてください。
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