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いま、この本 2016年
2月
毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。(今月は、高円寺図書館が担当)
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。
女王さまの影 動物たちの視覚のはなし
シベール・ヤング/作 千葉茂樹/訳 BL出版
舞踏会の最中に雷が落ち、真っ暗闇になった時、女王さまの影が盗まれてしまいました。すぐれた複眼を持つ名探偵シャコは、舞踏会の出席者であるカメレオンやサメなど、容疑者の動物たちを尋問します。
尋問される動物は見開きで登場し、左ページで自らの視覚の特徴を説明しながら無実を訴え、右ページには説明を補足するコラムが掲載されています。
犯人探しをしながら、動物たちの視覚の不思議を楽しく知ることができる本です。
ジェーンとキツネとわたし
イザベル・アルスノー/絵 ファニー・ブリット/文 河野万里子/訳 西村書店
カナダ総督文学賞を受賞したグラフィック・ノベルです。
5年生のエレーヌは、学校で仲間はずれにされています。
モノクロの世界に生きる彼女は、読みかけの小説「ジェーン・エア」の主人公に心ひかれますが、夏休みの合宿でも辛い思いをし、本さえも疎ましくなってしまいます。
そんな時、モノクロの世界を変えてくれる出会いが訪れます。
多感な少女の心情が痛いほど伝わってくる作品です。
わたしのタンポポ研究
保谷彰彦/著 さ・え・ら書房
町中のどこでも見られるタンポポ。世界有数のタンポポの生息地である日本には、20種類ものタンポポが分布しており、市街地で見られるタンポポだけでも5種類あります。ところが、この日本固有のタンポポは、土地開発により生息地が減ってしまったうえ、セイヨウタンポポとの交雑による雑種タンポポが増えたことによって、数を減らしてしまっています。なぜ、どのようにして雑種タンポポは増えるのかを、写真や図版を用いてわかりやすく説明しています。
スワン アンナ・パブロワのゆめ
ローレル・スナイダー/文 、 ジュリー・モースタッド/絵 、 石津 ちひろ/訳 BL出版
20世紀初めの伝説的なバレリーナ、アンナ・パブロワの生涯を描いた絵本です。
貧しい家庭に育ったアンナは、母親に連れられて初めて見たバレエの舞台に心奪われ、バレエダンサーを志しました。絵本は、夢のような世界にアンナが情熱を傾ける姿が美しく描かれ、絵に見入ってしまいますが、あとがきを読むと、アンナの苦労や努力をより知ることができ、彼女のことをもっと知りたくなります。
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