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いま、この本 2018年
6月
毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。（今月は、高円寺図書館が担当）
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。
13歳から知っておきたいLGBT＋
アシュリー・マーデル／著 須川綾子／訳 ダイヤモンド社
LGBTってなんでしょうか？最近この言葉を見聞きすることが格段に多くなったと思いませんか？正しく知って理解するために役立つ本です。人間は多様で、尊重されるべき様々な個性が存在することが伝わってきます。
僕には世界がふたつある
ニール・シャスタマン／著 金原瑞人・西田佳子／訳 集英社
精神疾患を持つ15歳の少年ケイダンの現実と妄想、二つの世界が交互に描かれ、やがてそれらがリンクする不思議な物語。家族や医師、同じ病の友人たちの思いに気づき少年は成長していきます。10代の今は少し理解できない所があるかもしれませんが、社会に出ていろんな人と接するようになった時、もう一度読んで欲しい一冊です。
54字の物語 意味がわかるとゾクゾクする超短編
氏田雄介（うじた ゆうすけ）／作 佐藤おどり／絵 ＰＨＰ研究所
タイトル通り、1つ1つの物語が54字でできていて、ゾクっとくるものや小噺のような話が90話、収録されています。2、3の文章を読む間に思いがけない展開があったり、逆に何もなくて（何もない筈がない）考えさせられたり、頭を一気にフル回転させられる54字の世界。自分でも作りたくなったら、最後に作り方が載っています。
人工知能の見る夢は ＡＩショートショート集
新井素子、宮内悠介ほか／著 人工知能学会／編 文藝春秋
最近話題のＡＩ。興味はあるけれど、関連本はちょっと固そう・・・と思っている人にご紹介したい、ＡＩをモチーフにしたショートショート集。人工知能学会が、学会誌に掲載したものを、「対話システム」「自動運転」など8つのテーマに分けて編纂。名を連ねる作家も魅力ですが、各章に掲載された第一線の研究者による解説も、今や未来の技術の事がほんの少しわかって興味深い内容。科学があまり得意でない人も、お試しあれ。
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