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いま、この本 2019年
8月
毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。(今月は、宮前図書館が担当)
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。
スヌーパー 君がいた40日
丹 由美子/著 山と渓谷社
東日本大震災で多くの人が被害にあった中、たくさんの動物たちも犠牲となってしまった、宮城県石巻市。そんな被災犬の中の一匹、ゴールデン・レトリーバーのスヌーパーと飼い主の康子さんの物語。指定避難所の小学校にはあふれるほどの避難者がいて康子さんとスヌーパーはなるべく人のいない教室で寂しく避難生活を送る事になってしまいます。時間が経つにつれ徐々に打ち解ける他の被災者さんとスヌーパーの交流。過酷な環境とお互いの優しい気持ちが交差していく過程に、ペットを飼う者として共感し何度も頷きながら読み終えました。誰もに起こりえる災害に備え、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
天皇制ってなんだろう?
宇都宮 健児/著 平凡社
日本の天皇制には長い歴史がありますが、直接的に今につながる天皇制が形づくられたのは、なんと明治維新の後なのです。日本の最初の年号は?現在天皇は125代なのに元号が247つ目なのはなぜ?皇族に選挙権はあるの?など、天皇制に関する謎は、色々ありそうです。令和元年になった今年、天皇制について考えてみませんか。
『いま、息をしている言葉で。「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』
駒井 稔 而立書房
世界の名作を圧倒的にわかりやすい日本語で新訳した「光文社古典新訳文庫」。「本が売れない、ましてや古典なんて…」というこの時代、夢物語とも思われたこの企画はどのように実現したのか?今秋には300タイトルにも達するという人気シリーズを創刊した編集長が、その立ち上げの激闘を語ります。 自然な日本語への翻訳のこだわりは時には訳者たちとぶつかり、文字の大きさや紙質に至るまで細心の注意を払った本づくりからは、「編集者ってこんなことまで考えているのか!」と、現場の編集者ならではの「お仕事拝見」的な面白さもあります。
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