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いま、この本 2020年
6月
毎月、杉並区立図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。(今月は、永福図書館が担当)
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。
ぼくがいちばんききたいことは
アヴィ/著 青山 南/訳 ほるぷ出版
両親が離婚したデイモン、頭も良くてスーパーマンのような父親を持つチャーリー、一度も面識のない祖父に預けられてしまうポールなど、様々な家庭環境で育つ男の子7人が主人公。家族ってきらいじゃないけど、時々理解できないし、めんどうくさい。でもぼくの家族。一番身近な家族を少年達の視線から描く短編集。
大人になったらしたい仕事3 「好き」を仕事にした35人の先輩たち
朝日中高生新聞編集部/編 朝日学生新聞社
好きなことが将来の仕事になったらどんなに楽しいことでしょう。この本には、子供の頃の「好き」を仕事に結びつけた35人の大人が登場します。なぜ、どうやってその仕事についたのか、どんな一日を過ごしているのか。気になる仕事の裏側をのぞいてみましょう。シリーズ1、2と合わせて読むとさらに夢が広がること間違いなし!
地獄の楽しみ方 17歳の特別教室
京極 夏彦/著 講談社
小説家・京極夏彦によるYA世代向けに行われた特別授業を元に構成されています。日本語は豊かで複雑で面白い。けれど言葉は危ないものでもある。危険なものとして付き合いつつ、言葉を使って世の中を楽しむための方法が、笑いも交えて実直に語られています。誰がいつどんな言葉を使って何を言うか。このことを、あらゆる分野において世界中が注目している今、ぜひ読んでほしい一冊です。
明日をさがす旅 故郷を追われた子どもたち
アラン・グラッツ/作 さくま ゆみこ/訳 福音館書店
ナチスドイツから逃れてキューバへ旅立った12歳のヨーゼフ。食料不足に陥ったキューバから脱出しアメリカでの生活を夢見た11歳のイザベル。毎日の空爆や砲撃砲で破壊された町シリアのアレッポから住む場所を求めてヨーロッパを目指した12歳のマフムード。この3人に共通しているのは難民であるという事です。戦争や悪しき政策は罪のない人々に何をしたのでしょうか。この本を通して、難民をなくすために、そして難民となってしまった人々に、自分たちは何ができるかを考えてみませんか。
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