[ページの先頭。]

[本文へジャンプ。]

[ここから本文です。]

本の紹介

おすすめ図書バックナンバー

S先生の言葉

S先生の言葉

山田太一/著  河出書房新社

昨年(2023年)11月に亡くなられた脚本家の山田太一さん。数々の名作ドラマ(『男たちの旅路』 『ふぞろいの林檎たち』 『早春スケッチブック』 大河ドラマ『獅子の時代』など)を世に送り出した昭和を代表する名脚本家。
その山田太一さん、実はエッセイを書かせても「絶品」の人であった。同じく脚本家の故・向田邦子さんのエッセイは『父の詫び状』 『眠る盃』など、今なお読み継がれているのだが、それに比べて山田さんのエッセイは、今一つ人気がなく、認知度も残念ながら低い。
今回紹介する『S先生の言葉』は、これまで出版されたエッセイ集の中から、新たに再編集したシリーズの中の1冊(他に『昭和を生きて来た』 『その時あの時の今』)。表題作の「S先生の言葉」は、中学時代の恩師が授業の中で強調していた「ある言葉」についてのエッセイ。他に、渥美清さん(寅さん)と女優の沢村貞子さんの死を描いた「美しい侍の死」は秀逸。沢村さんが臨終の際、最後の最後に見せた「本音の姿」とは。読後、深い余韻を残す一遍である。(方南図書館作成)

本の中のすぎなみバックナンバー

暗渠マニアック!

暗渠マニアック!

吉村生 髙山英男/著  柏書房

暗渠とは「地下に埋没したり、覆ったりして見えなくなっている水路」のこと。本書では水のある無しに関わらず、以前川や水路のあった場所を暗渠としている。
著者の一人である吉村氏は、一つの暗渠について歴史を中心に、様々な角度からじっくり掘り下げていくタイプ。
髙山氏はたくさんの暗渠を並べて俯瞰し、わずかな違和感も捉える分析タイプ。
一つのテーマで二種類の暗渠の姿を対比しながら説明している。
取り分け桃園川は、吉村氏の暗渠探しのきっかけになったことからよく登場する。阿佐ヶ谷駅付近にある桃園川、西荻窪駅付近から始まる松庵川を擬人化し、妹や隣家の少年のように親しみを持ちながら調べている。また、映画に登場する過去の桃園川を考察したり、桃園川と善福寺川の関係性や歴史も語られている。川と絡んだローカル情報や心温まるエピソードに、好奇心を掻き立てられる。
見えない水辺を歩き、新しい景色を発見し、埋め込まれたせせらぎを感じながら、暗渠のマニアックな魅力を教えてくれる一冊。
(成田図書館作成)

新着資料

所蔵雑誌一覧

所蔵新聞一覧

予約ベスト(全ジャンル)

貸出ベスト(全ジャンル)

特別コレクション

杉並区立図書館では、以下の特別コレクションを公開しています。

中央図書館

阿佐ヶ谷文士村資料

井伏鱒二、上林暁、外村繁、伊藤整、青柳瑞穂、石井桃子、谷川俊太郎など、杉並区ゆかりの文化人による著作のコレクションです。貴重な初版本を中心に収集しており、総数は約4,000冊です。
中央図書館1階の「地域資料・参考図書」のコーナーで一部を公開しています。書庫内にある本は、カウンターにて出納いたします。
※本の保護のため、複写・貸出はできません。

蔵書目録は、「ジャンル検索」のページで閲覧できます。

吉村証子記念文庫

杉並区に在住していた科学者、吉村証子氏所蔵の2,580冊の科学読物を中心にした文庫です。昭和57(1982)年、科学読物研究会からの寄贈を受けて開設されました。
中央図書館2階の「こどもの本」のコーナーで一部を公開しています。書庫内にある本は、カウンターにて出納いたします。
※本の保護のため、貸出はできません。

「杉並区立図書館「吉村証子記念文庫」蔵書目録」をコーナーに配架しています。

阿佐谷図書館

阿佐ヶ谷文士村文庫

阿佐ヶ谷界隈に住んでいた作家の作品や作家研究などを収集しています。
※本の保護のため、一部貸出ができないものがあります。

蔵書目録は、「ジャンル検索」のページで閲覧できます。

展示

[ここまでが本文です。]

[本文の先頭に戻る。]

To PAGETOP

杉並区立図書館
杉並区荻窪3丁目40-23
03-3391-5754(代表)

©2012 Suginami city library all rights reserved.

[本文の先頭に戻る。]

[ページの先頭に戻る。]