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本の紹介
おすすめ図書

フェルメールと天才科学者 17世紀オランダの「光と視覚」の革命
ローラ・J・スナイダー/著 黒木章人/訳 原書房
素人科学者のアントニ・フン・レーウェンフックは自作の顕微鏡を使い人類で初めて微生物を発見。そのとき広場を挟んだ向かいに住む画家、フェルメールは新しい光学機器カメラ・オブスクラを覗きこみ光の効果をキャンパスに再現しようとしていた―――
今でこそ微生物や光の存在について知らない人は居ませんが、17世紀当時に目に見えない物の存在を訴え、信じてもらうというのが簡単な事ではない中で、肉眼では決して見ることができない自然界の真実を明らかにした2人について記述された本です。
もしかしたら、小さな町に住む科学者と光の魔術師は知り合いだったのかもしれない。
もしかしたら、目に見えない物を扱う者同士意気投合して、友となっていたかもしれない。
当時の資料から2人の生涯を紐解きつつ、レンズの製造方法や視覚理論の歴史、フェルメールが用いた遠近法や光学について解説された著者のユニークな説に、“もしかしたら”というワクワクされる気持ちで引き込まれる一冊です。(宮前図書館作成)
本の中のすぎなみ

銀座に住むのはまだ早い
小野寺史宜/著 柏書房
「東京二十三区に住みたい」というのが、昔からの著者の希望。なかでも「一番住みたいのは中央区銀座」というのが著者の願望。しかし現実は厳しくタイトルの『銀座に住むのはまだ早い』とあいなる。
著者が現在住んでいる千葉のワンルームマンションは家賃5万円弱(フロ・トイレ付)。だとすれば、それと同じ条件で都内23区に住めないものか?というわけで23区の「物件」を実際に探索してみたというのが本書の内容である。
著者は23区のすべてを探索しているのだが、杉並区では西荻窪(西荻)を訪れている。「第三回 杉並区 静かに元気な西荻窪」(本書35頁~43頁)
まず訪れた場所は「西荻図書館」。訪問当時、西荻図書館には著者の本は1冊しかなかった。「僕レベルならそんなもの」と冷静に自己分析しているのが微笑ましい。ちなみに、今では5冊所蔵しているようだ(2025年1月6日現在)。
図書館のあとは「桃井原っぱ公園」「善福寺公園」などを訪問。途中、とんかつを食べ、最後に喫茶店で一服して西荻窪の探索を終了している。
個人商店がいまなお数多く営業している西荻窪を、著者は「穏やかな活気に満ちた町。好き。」と総括している。(方南図書館作成)
新着資料
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特別コレクション
杉並区立図書館では、以下の特別コレクションを公開しています。
中央図書館
阿佐ヶ谷文士村資料
井伏鱒二、上林暁、外村繁、伊藤整、青柳瑞穂、石井桃子、谷川俊太郎など、杉並区ゆかりの文化人による著作のコレクションです。貴重な初版本を中心に収集しており、総数は約4,000冊です。
中央図書館1階の「地域資料・参考図書」のコーナーで一部を公開しています。書庫内にある本は、カウンターにて出納いたします。
※本の保護のため、複写・貸出はできません。
蔵書目録は、「ジャンル検索」のページで閲覧できます。
吉村証子記念文庫
杉並区に在住していた科学者、吉村証子氏所蔵の2,580冊の科学読物を中心にした文庫です。昭和57(1982)年、科学読物研究会からの寄贈を受けて開設されました。
中央図書館2階の「こどもの本」のコーナーで一部を公開しています。書庫内にある本は、カウンターにて出納いたします。
※本の保護のため、貸出はできません。
「杉並区立図書館「吉村証子記念文庫」蔵書目録」をコーナーに配架しています。
阿佐谷図書館
阿佐ヶ谷文士村文庫
阿佐ヶ谷界隈に住んでいた作家の作品や作家研究などを収集しています。
※本の保護のため、一部貸出ができないものがあります。
蔵書目録は、「ジャンル検索」のページで閲覧できます。
展示
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