毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。
12月のいま、この本

大絶滅は、また起きるのか?
「毎日、最大150種もの生きものたちが、この地球上から姿を消している」 2007年に国連で発表された生きものたちの「6度目の大絶滅」の可能性。 過去にあった5度の大絶滅とは何が違うのか?実は恐竜は絶滅していなかった?あのゴキブリがこの世からいなくなったらどうなる?キットカットを食べるとオランウータンが絶滅する?私達“ホモ・サピエンス”が犯してきた過ちとは?「6度目の大絶滅」を人類は食い止める事は出来るのでしょうか?
(柿木図書館作成)

大人になる前に知ってほしい生きるために必要な「法律」のはなし
2022年4月、法律が変わり、18歳から「大人」として扱われることになりました。でも「大人になる」ってどういうことでしょう。 インターネットで「マンガの拡散はやっちゃダメ?」なのか。「匿名での悪口は罪になる?」のか。学校で「いじめは傍観していても罪になる?」か。「働くってどういうこと?」「成人と少年、捕まったらどうなる?」のか。 「大人だかこどもだかよくわからない」時期に出会う10代の悩みや不安を、弁護士がやさしい文章で説明しています。大人になる準備の手助けとなる1冊です。
(柿木図書館作成)

長い長い夜
ぼくのお父さんは3人いる。地球上最後のシロサイとなったノードンと、オスのペンギン・ペアのチクとウィンボだ。 3人は、たまごのぼくを守り抜いてくれた・・・。 愛すべき登場人物たちを描いた美しい挿絵と物語が心に染み入る作品。
(柿木図書館作成)

戦争をやめた人たち 1914年のクリスマス休戦
100年以上前、ヨーロッパの戦場で本当に起こった話。 むごい場面の描写はないですが、戦争について考えさせられます。 語り継いでいきたいお話です。
(柿木図書館作成)

彼の名はウォルター
遠足バスが故障したため、コリンら4人の生徒たちと先生は田舎道に取り残され、不穏な気配のする古い屋敷で雨宿りすることになる。コリンが隠し引き出しの中に本を発見し、皆で読み始めるが、それは、誰かが書いたおとぎ話のようで、読み進む内、生徒たちはある事実に気づいていく。そして、読者である私たちも・・・。 ちょっぴりホラー、ちょっぴりミステリー・・・でも、それだけではない物語。
(柿木図書館作成)
11月のいま、この本

平等ってなんだろう?
ひと口に平等と言っても、さまざまなケースがあります。もしも、あなたが入学試験を受ける時、隣の受験生と試験問題や採点基準が違う!…なんてことになったら、不平等だと怒りたくなりますよね。では、今度はあなたが病気の治療をしたい時、平等が大切だからといって、くじ引きで選ばれた適当な医者が担当します!と言われるのも困りもの。どうしたら平等な世の中になるのか、秋の夜長に考えてみるのも一興かもしれません。
(永福図書館作成)

あえるよ!山と森の動物たち
日本国内の山や森でもよく観察することで、たくさんの動物たちと出会えます。例えば落ちているクルミに丸い穴があいていればアカネズミが食べた跡で、クルミが二つに割れているようなら、リスが食べた跡の可能性が高いのです。そのほかにもアライグマは、本当に食べるものを洗う!シマリスの尻尾は、いざという時にはトカゲのように切れる!などなど…、思わず誰かに話したくなるような知識がぎっしり詰まった一冊です。
(永福図書館作成)

女と男の恋する日本史講談
日本史に登場する有名な武将や英傑…ではなく、その奥様などを中心に古代から近現代まで、それぞれ激動の時代を熱く駆け抜けた女性たちの美しくも壮烈な生涯を女流講談師の神田蘭(かんだ・らん)さんが面白おかしく、軽妙な語り口で紹介!事実6割、思い込み3割、噓1割でお届けするとの本人談どおり、講談仕立ての読みやすい文体なので歴史書って、ちょっと難しそう…と、敬遠してしまっているかたにこそ、おすすめです。
(永福図書館作成)
10月のいま、この本

恐竜学者は止まらない! 読み解け、卵化石ミステリー
恐竜学者、田中康平氏が語る、恐竜研究の舞台裏。「研究の話って難しいんじゃない?」と思ったそこのあなた。ご安心ください。ユーモアのある易しい言葉で書かれていて、文系理系関係なく、楽しく読めます。さあ、「恐竜は鳥のように卵を抱いて温めたのか?」という研究テーマに、著者と一緒に取り組んでみましょう。本書を読めば、あなたにもきっと伝わることでしょう。「研究って楽しい!」

しんどい時の自分の守り方 10代から知っておきたいメンタルケア
友達、SNS、家族、学校、そして自分自身の成長に関することにまで、いろいろな場面で中高生が感じる「しんどさ」……。そんなしんどさの原因を探り、そこから自由になるための助けとなるのがこの本です。しんどさの手放し方、対処法、SOSの出し方など、自分を守るための手段をわかりやすく伝えています。

難民に希望の光を 真の国際人緒方貞子の生き方
皆さんは緒方貞子さんを知っていますか。緒方さんは、日本人で初めて国連難民高等弁務官に就任し、1991年から10年間、難民支援に携わりました。その時代から20年以上経た今も世界各地で紛争が起こり、新たに難民が生まれています。今を生きる私たちに何ができるのか。緒方さんの生き方を通して考えさせられます。
9月のいま、この本

短歌部、ただいま部員募集中!
短歌というと難しいと身構えてしまう人が多いかと思います。 歌人である小島なお、千葉聡の2人が短歌の面白さ、楽しさ、豊かさをたくさんの歌を解説しながら紹介をしてくれています。 この本を読んだら、あなたも短歌部に入りたくなるはずです。必要なのは紙とペンだけです。

13歳からの著作権
現在、自分で創作したものをインターネットやSNS を使って発信することや、閲覧することが簡単にできるようになってきました。 それと同時に、創作をした人の権利である著作権というものを考える必要があります。 これから情報社会で生きる人たちに「著作権とは何か?」ということを、 具体的な例を紹介しながら、イラストやマンガをまじえてわかりやすく解説しています。

ヤングケアラーってなんだろう
ヤングケアラーとは、本来は大人が担うとされている家族の介護や家事を日常的に行っている18歳以下の子どもたちのことです。中学校の1クラスに2人はいると言われています。彼らは学校を休みがちになったり、心身に不調をきたしたりと、自分自身の将来にも深刻な影響を及ぼしています。 ヤングケアラーの現状と支援について知りたい方におすすめの一冊です。
8月のいま、この本

ライブラリー・ツインズ ようこそ、月島大学図書館へ
月島大学の附属中学校に通う菜織は、高校進学を控えた中3の夏休み前に「この成績では附属高校への進学が難しい」と告げられる。ショックを受ける菜織への救済措置は、大学図書館でボランティア活動をすること。双子の弟の健史も駆り出され、ホームカミングデイ成功のために駆け回る。美しい手製本や活版印刷の魅力に触れ、生き生きと働く人々に出会うなかで、自分の未来を描きはじめる二人の青春物語。

パラゴンとレインボーマシン
生まれつき色を識別できない少年オーデン・デアは、天才科学者ヨナ・ブルーム博士が発明した「レインボーマシン(=色が見えるようになる機械)」を探しはじめる。あるとき庭にひっそりと建つ物置で、静かに眠っていた一体の人工知能ロボットに出会う。詩を暗唱し、自然や芸術にも詳しく、ユーモアまで持っている「パラゴン」。親友の女の子ヴィヴィと共にパラゴンと過ごすうち、オーデンはこの世界と戦争のこと、パラゴンの秘密、そしてレインボーマシンの謎を解き明かしていく。

10代で知っておきたい「同意」の話 YES、NOを自分で決める12のヒント
「NOじゃないならYES?」「相手の本音を知るには?」「“お願い”の伝え方」…。人間関係を築く上で欠かせない「同意」という観点。身近な例を題材に、私たちの選択や行動について紐解いていく。自分を守り、誰かのことも傷つけない。別々の考えを持つ私たちが、一緒に生きていくための、キーワードやヒントが詰まった一冊。
7月のいま、この本

ふしぎの森のふしぎ
ふしぎですてきな森の世界へようこそ。森はすごくきれいで、いいにおいがするし、リラックスできる。でも、楽しくて穏やかなだけじゃなく、実は厳しい世界なのです。植物も動物も、虫や細菌だって、それぞれが懸命に種を残すために生きていて、それが大きな自然になっています。そして、どんな生き物もお互いがいないと生きていけない。この本を読んだ後には、きっと新たな森を発見できるはずです。

ブルーノ
ある日、平和な王国「ブルーノ」をすさまじい嵐が襲います。村人タルカスは、娘がケガをしたので王様の助けを信じて待ちます。一方王様は、どうすればこの嵐からより多くの人々を救えるか悩み、考えます。すれ違うタルカスと王様。2人には、それぞれの背景があったのです。この本は、タルカスの立場と王様の立場を本の両側から読み分けることができるようになっています。相手の立場を想像することの重要さがわかる一冊です。

ぼくたちのスープ運動 小さな思いやりが世界を変える!
病院から退院したジョーダンが始めたのは、他の人にやさしい思いやりを持つこと。お母さんお手製のスープをホームレスの人にあげたことが、家族や友達、そして大勢の人を巻き込んだスープ運動へと広がっていきます。その思いやりのきっかけは、大切な人リオとの約束でした。読後、あなたにも温かな気持ちが広がるはずです。

♯マイネーム
自分の名前、好きですか?千葉県銚子市に住む中学1年生の明音は、今年の春に両親の離婚によって名前が変わったばかり。学校では名前に“さん”を付けて呼ぶ運動が始まり、町には風変わりなブックカフェてふてふができた。さらに、フリーのトークルーム「自分の名前がきらいなやつ集まれ#マイネーム」と出会い、どんどん“名前”の渦に巻き込まれていく…! さあ、自分の本当の名前を叫べ!!

「ハーフ」ってなんだろう? あなたと考えたいイメージと現実
人はそれぞれ違う、みんな違ってみんないい。そういった言葉が飛び交う中で、みなさんはどれくらい人との違いを理解できていますか?この本では、バラエティに富む人間の中で、「ハーフ」と言われる人々のリアルな現状について書かれています。そこには自分では想像のつかない世界があるかもしれません。他者の事を完全に理解することは難しいけれど、現状を知ることでより自分と世界がつながれる、そんなきっかけとなる一冊です。
6月のいま、この本

世界でいちばん素敵なSDGsの教室
注目を集めている「SDGs」持続可能な開発目標の17項目を、一問一答のQ&A方式と美しい写真でわかりやすくまとめている本です。タイトルに「教室」とついている本書は、SDGsの教科書にもなります。YA世代のみなさんが「環境」と「開発」について考え、自分たちにできることを見つけるのにも役立ちます。掲載されている写真の美しさが「持続可能」の意識を高める一冊です。

あたらしいお金の教科書-ありがとうをはこぶお金、やさしさがめぐる社会-
成人年齢が18歳になって、YA世代のみなさんの周りではどんな変化があるのでしょうか? 賛否はいろいろありますが、知っておくべきことはちゃんと勉強しておくことをお勧めします。そのうちの一つは「お金」です。金銭トラブルや金の亡者にならないように、ぜひ読んで役立ててほしい一冊です。これからいろいろな人と出会い経験をしていくみなさんに、お金の貯め方・使い方・自分への投資など、自分らしい幸せなお金の活かし方を知ってほしいと思います。

博物館の少女-怪異研究事始め-
文明開化の東京にやってきた大阪の道具屋の娘イカルは、上野の博物館の館長に目利きの才能を認められ、怪異の研究をしている老人の手伝いをすることになる。蔵の整理を始めると、黒手匣(くろてばこ)という品物だけがなくなっていることが発覚した。いったい誰が持ち出したのか…。日本に誕生して間もない博物館を舞台にしたミステリー。
5月のいま、この本

世界一くさい食べもの なぜ食べられないような食べものがあるのか?
世界にはにおいを嗅いだだけで気絶しそうになるくさい食べ物がたくさん存在します。しかしその強烈なくささには訳があり、文化的な背景や学術的なエピソードがあるようです。 東京農業大学名誉教授、農学博士で発酵学、醸造学専門の著者が実際に食した物をカテゴリー別に「くさい度数」を付けて評価し紹介します。読めば思わず食べたくなるかも!食に興味のある方にはおすすめです。

ボーダレス・ケアラー 生きてても、生きてなくてもお世話します
「暇な大学生」の海斗は、母に頼まれて、認知症の症状が出始めた一人暮らしの祖母を夏休みの間だけ見守ることになりました。このお祖母さんには秘密があり、死んだ飼い犬のリードを持って散歩に出かけると不思議なことが起こるのです。この世とあの世の境界=ボーダに立つ人々と出会う主人公は、いわば「ボーダレス・ケアラー」としてひと夏を過ごすのですが…。人と人、人と犬のつながりや絆が心に染みます。

しれっと逃げ出すための本。
世界各地の少数民族やDRAG QUEENを凛々しく美しく取り続けているフォトグラファーのヨシダナギさん。世界中を飛び回って活躍する彼女からは、さぞやポジティブで熱い言葉があふれているかと思いきや、「無理しなくていいんだよ」と、そっと心に寄り添ってくれるような、肩の力がふっと抜けるような、そんな彼女の言葉の数々に出会える一冊です。
4月のいま、この本

野原で君とピクニック
私立の進学校に通う裕福な優弥と、底辺校に通いながらバイトに励む稀星(きらら)。駅の南北を境に正反対の世界に住む二人でしたが、からまれていた優弥を稀星が救ったことで惹かれあっていきます。お互いの友人も巻きこんで稀星の馴染みのブックカフェで交流パーティを計画しますが……。格差社会のラブストーリー。

Fができない
中学校のスタートに兄から「Fができるようになったら教えてやるよ」とギターをもらった直大。独学でコードを覚えはじめたが、Fコードができません。直大は同じクラスのカイト君とホットケと出会い、掃除の時間に音楽室で即興演奏をしたことをきっかけにバンドを結成します。その後、新たなメンバーも加わり、文化祭でライブを披露することに。はたして、直大はFコードを鳴らすことができるのか……?

強制終了、いつか再起動
「突然雨は降ってきて、カサの用意してなきゃ、誰だってずぶ濡れになるんだ。」(本文より) クラスの居心地の悪さに悩む加地隆秋、人気ユーチューバーに憧れる伊佐木周伍、他人と独特な距離を保つ麻矢夕都希の3人は、伊佐木の発案で一緒に動画作りを始めますが、ある日の加地の様子がおかしく……。冒頭のセリフが、本作のテーマを象徴しています。何を表しているのか、ぜひ物語を読んで解き明かしてみてください。
3月のいま、この本

境界のポラリス
友だちと家族の話になるといつも黙って聞き役にまわる高校1年生の恵子。アルバイト先で困っているところを助けてくれた青年から、外国籍の子ども達に日本語を教えてみないかと誘われる。恵子の日本語は、必死に勉強して身に着けた完璧なものだったから。一人で悩みを抱えていた恵子だが身近な人々の事情を知り、それぞれの気持ちに寄り添うことで、今までとは違うものが見えてきて…。

どんぐり喰い
今から80年程前のスペイン・アンダルシア。どんなに働いても満足に食べることができない、苦しい暮らしを強いられている人びとがいた。8歳のクロは貧しい家庭の長男として、学校を辞め働くことになる。理不尽な仕打ちや重労働に耐え、知恵を絞り、時には危険を冒しながらたくましく成長していくクロ。その生き方に何かを感じたら、「訳者あとがき」まで読んでみよう。事実をもとにした物語で金の石筆賞を受賞した名作。

ウスビ・サコの「まだ、空気読めません」
「空気を読む」の「空気」って一体なんだろう。マリ共和国出身の著者が日本で暮らす中で直面した、この国特有の空気。彼の視点から日本を見ると、読者自身が「空気」の中にいることに気付かされます。世界とつながるためのスタートとして自分を知ること。そして自らの目で見て、考えること。その勇気を与えてくれる一冊です。

「心」のお仕事 今日も誰かのそばに立つ24人の物語
百人百様である「心」を扱うことを仕事にしたいと思ったら、まず何を知ればよいのだろう。どんな仕事を思いつく? 精神科医、臨床心理士、文学者、看護師など心の仕事に携わる24人がそれぞれの道を目指したきっかけや仕事の様子、抱えている苦悩を熱く語っています。未来を生きるあなたへのメッセージが、ここにあります。
2月のいま、この本

キリンの保育園 タンザニアでみつめた彼らの仔育て
幼少期にケニアで暮らしたこともある著者は、野生のキリンが生後1年以内に半数も死んでしまうことを知り、キリンの仔育てに興味を持ちます。研究テーマを「キリンの仔育て」に決めて大学院に進学し、フィールドワークでタンザニアへ。そこには同じくらいの時期に生まれた仔を持つ雌のキリンが共同で仔育てする小規模な「保育園」のような仕組みがあることがわかり・・・。気負わず、驚くほど無防備にアフリカに行き、今や日本では唯一の野生のキリン研究者となった著者によるこの本はこれから自分の研究するテーマを探そうとする人にもちょっとキリンについて知りたい人にもおすすめです。

文豪中学生日記
文章を書くことを愛する主人公。文芸部では部長を務め、SNSへ詩を投稿し、日々書くことに勤しんでいる。SNSに投稿した一編の詩がきっかけで炎上、誹謗中傷をあびてしまう。書くべき言葉を失った主人公は、また文章を書けるようになるのだろうか。SNSで簡単につながる今日、言葉の重さ、大切さを考えさせられる一冊です。

海をわたった母子手帳 かけがえのない命をまもるパスポート
みなさんは自分の母子手帳を見たことがありますか? 日本がとても貧しかったとき、お母さんと子どもたちの命と健康を守るために生まれたのが母子手帳でした。日本で生まれた母子手帳は、いま世界の多くの国々で認められ、母子手帳を広げようと多くの人が日夜努力しています。 見たことがある人もない人も、一度この本を読んで、母子手帳の素晴らしさに触れてみませんか?
1月のいま、この本

見た目が気になる 「からだ」の悩みを解きほぐす26のヒント
みなさんは「見た目」が気になりますか? 全く気にならない人は少ないかもしれませんね。さまざまな職業の大人たち26人が「見た目」についての考え方を綴っています。あなたも「見た目」について考えることで、「自分」の内面と向き合うきっかけにしてみてください。

はじめてのニュース・リテラシー
SNSを利用した情報収集・発信が日常的になった今の時代に、情報を使って加害者にも被害者にもなる可能性があると、さまざまな実例とともに筆者は語ります。では、そうならないために私たちに必要なのは…? 身につけるべき「正確な事実をつかむための作法」を知ることのできる一冊です。

あしたの幸福
父親とふたり家族として暮らしていた中二の雨音は突然の父の死を受け、自分の居場所を守るため、自分を捨てた産みの母親と暮らす選択をする。その家に妊娠中の父の婚約者も一緒に暮らしたいとやってくる。他人からみるとおかしな関係の三人の生活は、お互いを気遣い、とても優しく穏やかなもので…。雨音はあせらずゆっくりと、あしたの幸せを紡いでいく。読み終わると、じんわり温かい気持ちになれるお話。

食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?
経済の語源である「経世済民」とは、世を治め人民の苦しみを救うこととあります。実際はどうでしょうか? 経済成長を重要視するあまり自然を破壊し、地球温暖化の影響により天災が自らにふりかかり、飢餓で苦しむ人がいる一方で、食べ物が大量に廃棄されている現実があります。これらの問題に取り組むために「資本主義」について理解することがこの本の目的です。身近な食べ物から資本主義経済の歴史とカラクリを紹介します。

図解でわかる 14歳からの脱炭素社会
今、世界では二酸化炭素を排出しない「脱炭素社会」を目指す様々な取り組みが行われています。なぜ「脱炭素社会」を目指さなくてはならないのでしょうか? この本では、私たちの暮らしをささえるエネルギーがどのように転換され、それにともなう二酸化炭素の排出量で起きる問題や、脱炭素社会での新しい暮らしについて図解でわかりやすく説明されています。この先「脱炭素社会」を実現するために私たちができることを考えてみませんか。