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いま、この本 2015年
1月
毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。(今月は、宮前図書館が担当)
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。
プチ革命 言葉の森を育てよう
ドリアン助川/著 岩波書店
心に自分の好きな言葉の葉をしげらせていこう。受け身ではない、強制でもない、けれど一人でもできる人生を豊かに広げていくためのプチ革命をドリアン助川が提案。俵万智、河瀬直美などの個性豊かな7名へのインタビューも収録。どんなに生きづらい世の中であっても、人生を豊かにしていくのはその人の心であることをさりげなく教えてくれる一冊。
フェリックスとゼルダその後
モーリス・グライツマン/著 原田勝/訳 あすなろ書房
孤児のフェリックスとゼルダはナチスの「死の列車」から飛び降り九死に一生を得る。
必至の思いでたどりついた森のはずれでさらに残酷な出来事を目にする。
そして幸運にもゲニアに巡り合い心やすまるひと時を過ごす。
ほっとしたのもつかの間、さらに過酷な運命が二人を待ち受ける。
つらい展開の連続のなか10才のフェリックスが想像力を頼りに苦境をくぐり抜けていく。
旅はまだまだ続くようだ
ペーパータウン
ジョン・グリーン/作 金原瑞人/訳 岩波書店
まともに育った高校生クエンティン。通称Q。
隣人で幼なじみ、魅力的でみんなが一目置く、かなりぶっとんでいる女の子マーゴとは、9歳の時に一緒に死体を発見した仲。卒業間近のある晩、マーゴのとんでもない計画につき合わされてエキサイティングな体験をする。ところが、それを最後にマーゴが行方不明に…。Qは親友でオタクのベンとレイダーたちとともにマーゴを探す。
エドガー賞YA部門受賞作品。友人同士のテンポの良い会話が結構笑える。
たまごを持つように
まはら三桃/著 講談社
九州のとある中学校に入学した3人組が弓道部に入部。肌の色の偏見や「神」と言われるが故のプレッシャー等、各々の困難を乗り越えて試合に出場し、成長していく様子が描かれている。
また、壊れそうで壊れない3人の友情が深まっていく様子が、タイトルの「たまごを持つように」大事に温められていく。
技術だけでなく精神面も必要とされる弓道の奥深さに、日本の良さが伝わってくる作品である。
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