いま、この本　2018年

1月　

毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。（今月は、中央図書館が担当）
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。

佐藤まどか／著　　あすなろ書房

家庭の事情で、都内の中高一貫校に編入した中3の真。自己紹介で「好きなことは？」の問いに、思わず「イスです」と答えてしまい、あだ名は『イス男』。そんな真が、イスの本をきっかけに隣のクラスの梨々と出会い、意気投合。2人は力を合わせて、イスのデザインのコンペに挑戦することに……。

酒井駒子／著　　筑摩書房

山の家と、東京の家と交互に暮らす日常を書いた著者初のエッセイ。森の中の出来事、出会った動物、街で見かけた人、一緒に暮らす猫などを優しい視点で綴っています。簡潔で淡々として雰囲気のある文章は、まるで詩集のようです。

エリック・ペッサン／著　平岡敦／訳　　あすなろ書房

ある月曜日の朝、トニーとアントワーヌの二人は、中学校へいかず、1、2、3と3つ数えて走り出した。商業地区との境にある駐車場までの全力疾走のつもりだった。しかし、二人はずっと走りつづけた。最初は、その意味もわからないで。

［ここまでが本文です。］