いま、この本　2021年

衝撃的なタイトルのこの物語は、馬鹿のイワンと、ふたりの兄である軍人のセミヨンと商人のタラス、耳が聞こえない妹のマラーニャの4人兄弟を仲たがいさせようと、老悪魔と三びきの小悪魔が次々に試練を与えるお話です。二人の兄が小悪魔達の企みに次々と打ち負かされる中、イワンだけは悠々と生き延びていきます。 　否定的な印象を持つ「馬鹿」という言葉ですが、イワンは本当に「馬鹿」なのでしょうか？真摯に生き抜く力とは？など深く考えさせられます。

みなさんの「イスラーム」のイメージは、顔を隠している？肉を食べない？…もしかして、ちょっと怖いようなものかもしれません。この本ではイスラームの人たちが、どんな歴史を生きてきて、今世界でどんな日々を送り、また試練に立ち向かっているのか、丁寧に解説しています。様々な文化や宗教を背景とする人と出会うとき、大切なのは先入観をなるべく取り払って、まずお互いを知ることです。自分の目で見て考え、目の前のその人と対話することから、関係が始まります。

毎日のように使っているスマートフォン、インターネット、ＳＮＳ、実は知らない事やわからない事がたくさんあります。思いがけないトラブルに巻き込まれてしまったり、しくみを知らなくて失敗して、誰かを傷つけてしまったりするかもしれません。 この本では「ネットと日常を分ける意味がない」という考え方をもとに、ネットに関する様々な質問に明快に答えてくれます。保護者に向けてのＱ＆Ａもあり、親子でためになる本です。