いま、この本　2021年

私立紫葉学園高校には、ちょっと変わった部活『３ツ星シェフ部』がある。その部活の顧問になったのは、腕は一流だが性格に難ありのシェフだった。シェフは、雇い主からある条件を出され、この部活を料理の全国大会で優勝させるべく奮闘する。 コミカルなテンポで話が進んでいく中で、個性的な部員たち４人が、各々の過去を乗り越えたり抱えている問題を解決したりと、料理を通して成長していく姿に胸が熱くなる。 著者がフードライターの為、料理の描写もリアルで美しい。

腎臓の病気で学校を休んでいたひなは、四年生の五月から通えるようになったが、後からクラスに入ったため、友達がいない。学校を早引けするひなは図書館で過ごしたりしている。そんなある日、公園で縮れ毛の女の子に助けてもらい、二人は友達になる。女の子の名前はゆん。ゆんは世界中を旅して見聞きした様々な物語を語ってくれて、二人は仲良くなるが・・・。絵本や児童文学、素敵な司書も登場する、ひなとゆんの友情物語。

ウィルス一つで、体育祭、音楽祭、修学旅行も延期や中止。友達と遊びに行くことすら難しくなってしまった中高生のみなさん。大人も、マスクを買うこができなくなる世界を経験するとは、想像すらしていませんでした。 ５つの世代、医師・映画作家・哲学者といった20名の識者たちが、コロナ・パンデミック以後を長く生きるみなさんに向け、「生き延びるための知恵」を伝えるメッセージ集です。