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いま、この本 2022年
3月
境界のポラリス
中島 空/著 講談社
友だちと家族の話になるといつも黙って聞き役にまわる高校1年生の恵子。アルバイト先で困っているところを助けてくれた青年から、外国籍の子ども達に日本語を教えてみないかと誘われる。恵子の日本語は、必死に勉強して身に着けた完璧なものだったから。一人で悩みを抱えていた恵子だが身近な人々の事情を知り、それぞれの気持ちに寄り添うことで、今までとは違うものが見えてきて…。
どんぐり喰い
エルス・ペルフロム/作 福音館書店
今から80年程前のスペイン・アンダルシア。どんなに働いても満足に食べることができない、苦しい暮らしを強いられている人びとがいた。8歳のクロは貧しい家庭の長男として、学校を辞め働くことになる。理不尽な仕打ちや重労働に耐え、知恵を絞り、時には危険を冒しながらたくましく成長していくクロ。その生き方に何かを感じたら、「訳者あとがき」まで読んでみよう。事実をもとにした物語で金の石筆賞を受賞した名作。
ウスビ・サコの「まだ、空気読めません」
ウスビ・サコ/著 世界思想社
「空気を読む」の「空気」って一体なんだろう。マリ共和国出身の著者が日本で暮らす中で直面した、この国特有の空気。彼の視点から日本を見ると、読者自身が「空気」の中にいることに気付かされます。世界とつながるためのスタートとして自分を知ること。そして自らの目で見て、考えること。その勇気を与えてくれる一冊です。
「心」のお仕事 今日も誰かのそばに立つ24人の物語
河出書房新社/編 河出書房新社
百人百様である「心」を扱うことを仕事にしたいと思ったら、まず何を知ればよいのだろう。どんな仕事を思いつく? 精神科医、臨床心理士、文学者、看護師など心の仕事に携わる24人がそれぞれの道を目指したきっかけや仕事の様子、抱えている苦悩を熱く語っています。未来を生きるあなたへのメッセージが、ここにあります。
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