- ホーム >
- ヤングアダルトページ >
- いま、この本 >
- 2023年 >
- 8月
[ここから本文です。]
いま、この本 2023年
8月
毎月、杉並区内図書館のYA担当者がおすすめの本を紹介します。(今月は高井戸図書館が担当)
在庫状況は、検索して調べるか、図書館の人に聞いてくださいね。
最後の語り部
ドナ・バーバ・ヒグエラ/著 杉田 七重/訳 東京創元社
宇宙船に乗って380年が経った。ペトラが長い眠りから覚めると家族の姿はなく、船は乗っ取られていた。同じ境遇の残された子どもたちは地球での記憶を消されていた。 孤独と絶望の中、ペトラはかつて祖母が語ってくれた昔話などをもとに、子どもたちに「おはなし」を聞かせる。記憶を持つ「最後の一人」になってしまったペトラの責任感と思い出の力で、わずかに残された希望をつなぐことができるだろうか。
命をつなぐセラピードッグ物語 -名犬チロリとその仲間たち-
大木 トオル/著 講談社
自分が産んだ子犬たちとともに、段ボールに入れられてゴミ置き場に捨てられていたチロリ。偶然通りかかった大木さんの尽力により、ギリギリのところで殺処分を逃れ、日本初のセラピードッグとなります。チロリに続き、数々の困難から救出された犬たちもまた、 さまざまな訓練を経てセラピードッグとして人々に安らぎや愛を与える存在となりました。世代を問わず読む者の胸を打つノンフィクションです。
スクランブル交差点
佐藤 まどか/作 小学館
イタリアから、留学生の「マルコ」がやってきた! 友情、恋愛、遊び、体育祭やネット上でのディベート大会。「マルコ」を迎えて、みんなの高校生活が一気に盛り上がっていく。スクランブル交差点で迷ってしまいそうな時、こんな素敵な出会いがあったらいいなと思わせてくれる青春ストーリー。
TRUE Colors -YA! ジェンダーフリーアンソロジー-
小林 深雪・にかいどう 青・長谷川 まりる・如月 かずさ・水野 瑠見・菅野 雪虫/著 鎌谷 悠希/画・漫画 講談社
同性愛、性自認、ジェンダーバイアス、ジェンダーハラスメント…。LGBT当事者が主人公の話から、誰にも身近な思春期の悩みを描いた話まで、「中学生×ジェンダー」をテーマに様々な作品を集めたアンソロジーです。 一見とっつきにくそうなお堅いテーマの本に見えますが、どの話も読みやすく楽しめるストーリーになっています。悩みを抱える当事者や支援者だけではなく、どなたにもぜひ一度手に取って読んでもらいたい一冊です。
シタマチ・レイクサイド・ロード
濱野 京子/作 ポプラ社
高校2年の希和子は、部員不足のために頼まれて入った文芸部での立ち位置に悩んでいた。読書は嫌いではない。しかし、他の部員たちとは違い、自分には情熱的に物語りたいことがない。葛藤を抱える中で、妹の小学生の時の元カレと再会し、交流を持ち始める…。上野の不忍池周辺を舞台に紡がれる青春物語。
[ここまでが本文です。]