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ほんのとくしゅう 2022年
1月 トラ
あけましておめでとうございます。ネコ科でいちばん大きなどうぶつのトラは、ちからのつよさをあらわすものとして、アジアのむかし話にたくさんとうじょうします。日本にトラはすんでいませんが、十二しのなかまに入っています。今年のえと、トラの本をあつめてみました。
とらのことらこ
きくち ちき/作・絵 小学館 2018年(えほんちゃいろ)
小さなとらのことらこが、お母さんのしっぽにつかまったり、ちょうちょを追いかけたり。魚をつかまえそこねて、お母さんに助けられたり。 淡い水彩の絵がどんどんダイナミックになるように、とらこものびのび育っていきます。さいごはかえるを・・・・。
おちゃのじかんにきたとら
ジュディス・カー/作 晴海 耕平/訳 童話館出版 1999年(えほんあか)
ソフィーとおかあさんがおちゃをしようとしていると、ピンポーンとチャイムがなって、そこにはトラがたっていました。「こんにちは。おちゃをごちそうになりにきました。」トラはおちゃもおかしもペロリとたべてしまい・・・。少しふしぎでかわいらしいお話しです。あなたのおうちのおちゃのじかんにもトラがたずねてきてくれるかもしれません。
むかしむかしとらとねこは・・・中国のむかし話より
大島 英太郎/文・絵 福音館書店 2009年(えほんあか)
むかし、とらとねこは山のなかでくらしていました。とらはのろまで獲物を捕るのが下手なので、みんなにからかわれてばかり。そこでねこから獲物を捕るわざを教わります。でも最後にもうひとつだけ知りたいことがあると言って・・・・。虎の生態にまつわる中国のむかし話。
プー横丁にたった家
A.A.ミルン /作 石井 桃子/訳 岩波書店 2008年(930ミ)
トラが登場する物語を探すと案外少ないことに気づきます。トラは住んでいる所が決まっているからですね。それなのに、ぬいぐるみをよく見かけるのは、きっとこの作品のおかげ。この本ではよく知られている「ティガ-」ではなく「トラ-」と訳されています。
みんなが知りたい!世界の「絶滅危惧」動物がわかる本
今泉 忠明/監修 メイツユニバーサルコンテンツ 2020年(480メ)
絶滅危惧種という言葉を知っていますか。近い将来、地球上から姿を消してしまうかもしれない動物たちのことをそう呼びます。かつて地球上には10万頭の野生のトラがすんでいましたが、今ではたったの3,000頭しかいないといわれています。そしてその原因は残念なことにわたしたち人間なのです。トラやほかの動物たちのために、わたしたちにできることはなんでしょうか。まずは動物たちのことを知り、そして考えてみましょう。
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