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ほんのとくしゅう 2023年
3月 なみだ
春はおわかれや出会いのきせつですね。ともだちとのさよならにかなしいなみだをながすこともあるでしょう。うれしかったとき、おこったとき、くやしかったときに出るなみだは、ことばで言いつくせない気持ちをつたえてくれます。なみだをながしたら、明日からは前にすすむ力になりそう。今月は『なみだ』の本をあつめてみました。ぜひよんでみてください。(今川図書館作成)
まいごのしろくま
アンドレ・ダーハン/作 角田光代/訳 Gakken 2010年(えほんあか)
生まれたばかりのこぐまちゃん。パパとママの愛につつまれておさんぽしたり、おさかなつりのれんしゅうをしたり。ある日とつぜんおうちのこおりがこわれました。大変!こおりをさがしに出かけたパパとママ。こぐまちゃんはひとりぼっちです。なんだかおなかもすいてきて、こおりもだんだん小さくなってきたみたい。そのとき、あかちゃんアザラシがやってきて…。やさしい絵が心をあたたかくしてくれます。
りゅうのめのなみだ
浜田広介/文 いわさきちひろ/絵 偕成社 1965年(えほんちゃいろ)
山のどこかにすんでいる、大きくておそろしいりゅう。ある時、ひとりのこどもがりゅうをかわいそうに思い、山をのぼってさがしあて声をかけました。それまで人々にきらわれ、にくまれてきたりゅうでしたが、こどものやさしい気持ちをしり、かたくなな心がほどけていきます。
なみだくんありがとう からだのえほん7
小林まさこ/さく 今井弓子/え あかね書房 1989年(えほんみどり90)
なみだはどんなときにでるのかな?かなしいとき?いたいとき? この本では、なみだくんがなみだの出るしくみやはたらきをわかりやすくおしえてくれます。 なみだのすごさがわかったら、もうがまんせずになきたいときはおもいっきりないて、心も目もすっきりしちゃおう!
にいちゃんのなみだスイッチ
いとうみく/文 青山友美/絵 アリス館 2017年(えほんちゃいろ)
にいちゃんはなきむしで、どんなときでもなみだスイッチがはいってよくなく。だからぼくはすごくはずかしくなる。でも、ねつでえんそくにいけなくなったぼくにおもちゃをかしてくれて、なわとびでんしゃでいえのなかをまわってくれた。ぼくはうれしいのになぜかわからないけど、じわっとなみだがでた。だれにでもあるなみだスイッチ、みんなはどこにあるかな?
なみだの穴
まはら三桃/作 小峰書店 2014年(913マ)
「どりゃあーっ!」なみだの話のはずなのに、なぜかけ声?「なみだの穴」って何? 第1章で語られるとうてい信じられないようなお話は、2章~5章とふしぎなつながりを見せながら展開していきます。本当は泣きたいのにがまんしているあなた。もしかしてがまんしているのにも気づいていないあなた。一度この本を読んでみてください。
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